2014年度工学院大学 第1部応用化学科
△環境と経済(Environment and Economy)[1410]
2単位 平岩 幸弘 非常勤講師
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 人間社会における「経済」活動は、必ず「環境」への影響を伴います。この両者は不可分であり、その関係は近年ますます多様化・複雑化しています。人類が“維持可能な経済社会”を実現するためには、環境問題を解決しつつ、同時に、経済・産業を適切に発展させていかなければなりません。本講義では、具体的事例をもとにして「環境と経済」の多様かつ複雑な関係を概観していきます。
- <受講にあたっての前提条件>
- 特になし。
- <具体的な到達目標>
- ・公害や地球温暖化問題の概要を理解し、説明することができる。
・経済や技術の発展と環境問題の関係について理解し、説明することができる。 ・企業の環境ビジネスの動きや様々な環境経営手法を理解し、説明することができる。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. イントロダクション
・様々な環境問題/本講義の進め方 2. 人間・自然・社会の関係性について ・自然システムと経済システム/経済システムの基本プロセス/環境とは何か 3. 環境問題と経済成長 ・日本における環境問題の変遷/環境と経済成長(環境クズネッツ仮説)/アジアにおける圧縮型環境問題 4. 公害問題 (1) ・水俣病に関する映像資料での学習 5. 公害問題 (2) ・公害とは何か/被害のピラミッド 6. 公害問題 (3) ・公害を深刻化させた政治経済構造/公害対策の経緯/公害はまだ終わっていない 7. 地球温暖化問題 (1) ・地球温暖化問題とは何か(図表を用いた解説) 8. 地球温暖化問題 (2) ・地球温暖化対策をめぐる国際交渉の流れ/京都議定書について 9. 地球温暖化問題 (3) ・京都メカニズムについて/日本の取り組み状況/今後の動き 10. 企業活動と環境(1) ・戦後から現在に至るまでの企業の環境対策の変遷 11. 企業活動と環境(2) ・様々な環境経営手法/環境マネジメント/環境報告書/環境ラベリング 12. 企業活動と環境(3) ・環境ビジネスとは何か/環境ビジネスの市場規模/企業が環境ビジネスに関心を向ける要因 13. 企業活動と環境(4) ・技術発展のプロセス/環境と技術に関する「ポーター仮説」 14. 本講義のまとめ 15. 学習成果の確認(期末試験)
- <成績評価方法及び水準>
- 期末試験(100点満点)で評価し、60点以上の者に単位を認める。
- <教科書>
- 特に指定しません。
- <参考書>
- 講義中に適宜紹介します。
- <オフィスアワー>
- 講義終了後、教室および教員控え室にて受け付けます。
- <学生へのメッセージ>
- ・講義後の復習に重点を置いてください。
・講義後にリアクションペーパー(任意)を提出してもらい、翌週の講義の冒頭で解説します。 ・新聞記事などを用いて、環境関連の時事問題についても適宜紹介・解説します。
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