2014年度工学院大学 第1部機械システム工学科
△計測工学(Fundamentals of Instrumentation)[6153]
2単位 桐山 善守 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 計測は、工学における「知る」を実現するための基本的な技術であり、エンジニアが学ぶべき知識として欠かすことはできない。本講義では、工学的な基礎技術である計測することの意義と価値について学ぶ。各種センサの計測原理やデータの取得・操作について学ぶことで、新たな計測技術やセンサ開発のための基礎力を養う。
- <受講にあたっての前提条件>
- 計測データ処理を理解するために、「数学II」による多変数関数の微分法、「物理学I」による力学、「物理学II」による熱力学・電磁気学について習得しておく必要がある。本科目の修得後は、計測手法に関する基礎的知識や、得られたデータの基礎的操作法を獲得できる。
- <具体的な到達目標>
- ・計測の不確かさを理解し、誤差と精度を評価できる。
・四力に関する基本的な計測原理を理解し、計測手法を実現できる。 ・計測システムと信号処理方法について、基礎的な実装方法を実現できる。
(JABEE教育目標) 「機械システム基礎工学プログラム」:D(◎)
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 計測工学の紹介
準備学習:教科書の第1章を読んで予習する。
2. 国際単位系とセンサ素子の基本処理 準備学習:教科書の第2および4章を読んで予習する。
3. センサ素子の信号処理回路 準備学習:教科書の第5章を読んで予習する。
4. 雑音とその処理 準備学習:教科書の第6章を読んで予習する。
5. 位置、距離のセンサ素子とシステム 準備学習:教科書の第8章を読んで予習する。
6. 力、圧力のセンサ素子とシステム 準備学習:教科書の第9章を読んで予習する。
7. 前半の要点整理及び演習 準備学習:第1〜6回までの内容を復習する。
8. 温度、化学量のセンサ素子とシステム 準備学習:教科書の第10章を読んで予習する。
9. 超音波のセンサ素子とシステム 準備学習:教科書の第11章を読んで予習する。
10. 光センサ素子とシステム 準備学習:教科書の第12章を読んで予習する。
11. センサの応用(力覚・触覚センサ) 準備学習:教科書の第14章を読んで予習する。
12. センサの応用(画像計測) 準備学習:教科書の第15章を読んで予習する。
13. センサデータとその誤差 準備学習:教科書の第3章を読んで予習する。
14. 後半の要点整理および演習 準備学習:第8〜13回までの内容を復習する。
15. 学習成果の確認(試験)
- <成績評価方法及び水準>
- 定期試験 70点、 レポートおよび授業時の課題30点の合計で60点以上を合格とする。「機械システム基礎工学プログラム」の学習・教育到達目標Dは、上記の評価基準を満たせば達成される。
- <教科書>
- 木下源一郎、実森彰朗、「センシング工学入門」、コロナ社
- <参考書>
- 指定参考書なし。
- <オフィスアワー>
- 授業時間後に対応する。その他の時間帯の質問については、事前にE-mailで日程調整をしてください(kiriyama@cc.kogakuin.ac.jp)。
- <学生へのメッセージ>
- 計測は、工学の最も重要な基礎技術の一つです。工学に関する新しい知見を理解し利用する上でも、計測技術は欠かせません。対象をどのように計測し、また得られたデータをどう処理するか、さらにその信頼性をどのように確保するかについて、基本的な考え方を身につけましょう。
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