2014年度工学院大学 第1部機械システム工学科
△化学II(Chemistry II)[2260]
2単位 中嶋 聖介 非常勤講師
- <授業のねらい>
- 理工系の大学生に必要とされる化学の基礎知識を習得することを目標とする。「化学I」の基礎的内容を前提に、第2-8回では、理工系の分野で使われる有機化合物・無機化合物といった種々の化学物質の特徴・分類を学ぶ。第9-14回では、身のまわりの現象・生活と化学のつながりを紹介する。
- <受講にあたっての前提条件>
- 本講義の理解には、前期に開講される「化学I」の内容の理解を必要とする。本科目を履修することにより、理工系の学生に必要とされる種々の化学物質に関する知識とともに、身近なトピックスへの化学的見方を習得することができる。
- <具体的な到達目標>
- 1) 有機化合物・無機化合物・高分子化合物・生体関連化合物を分類し、その特徴を理解する(第2-8回)。
2) 生体関連化合物の生体における役割を理解し、人間の感覚への化学的アプローチを学ぶ(第9, 14回)。 3) 種々の化学物質の分析方法を理解する。(第10回) 4) 環境問題、電池、熱機関への化学的アプローチを学ぶ。(第11-13回)
(JABEE学習・教育目標) 「機械システム基礎工学プログラム」: (C) ◎、(B) ○ (JABEE基本キーワード) 「機械システム基礎工学プログラム」: 生物/化学系、物理系、技術と人間・社会 (JABEE個別キーワード) 「機械システム基礎工学プログラム」: 化学、生命科学、熱の力学、技術と環境 関と熱サイクル
- <授業計画及び準備学習>
- 上記目標を達成するため各週のスケジュールは以下の予定。
1. ガイダンス [学習内容] 講義計画を説明する。化学の拡がりについて学ぶ。 [学習準備] 化学Iを受講したものは、その復習をしておくこと。 2. 有機化合物1 [学習内容] 有機化合物の命名法、異性体の種類について学ぶ。 [学習準備] 前回の講義内容を復習しておくこと。 3. 有機化合物2 [学習内容] 有機化合物の分類と特徴について学ぶ。 [学習準備] 前回の講義内容を復習しておくこと。 4. 無機化合物1 [学習内容] 元素の分類とその特徴について学ぶ。 [学習準備] 前回の講義内容を復習しておくこと。 5. 無機化合物2 [学習内容] 無機化合物の分類と特徴について学ぶ。 [学習準備] 前回の講義内容を復習しておくこと。 6. 高分子化合物1 [学習内容] 高分子化合物の分類、重合反応について学ぶ。 [学習準備] 前回の講義内容を復習しておくこと。 7. 高分子化合物2 [学習内容] 高分子化合物の特徴について学ぶ。 [学習準備] 前回の講義内容を復習しておくこと。 8. 生体関連化合物 [学習内容] 生命に関連する化合物の性質と特徴について学ぶ。 [学習準備] 前回の講義内容を復習しておくこと。 9. 生体内の現象1 [学習内容] 生体における代謝(食物を利用した人間の活動)について学ぶ。 [学習準備] 前回の講義内容を復習しておくこと。 10. 化学物質の分析 [学習内容] これまでに取りあげた種々の化学物質の構造を調べ、分析する手法を学ぶ。 [学習準備] 前回の講義内容を復習しておくこと。 11. 環境問題と化学 [学習内容] 環境問題を幾つか取りあげ、その化学的理解を試みる。 [学習準備] 前回の講義内容を復習しておくこと。 12. 電池と化学 [学習内容] 酸化還元電位と電池の起電力について学ぶ。燃料電池についても紹介する。 [学習準備] 化学Iの「酸化・還元」に関する部分を復習しておくこと。 13. 熱機関と化学 [学習内容] 熱機関の仕組み・仕事の効率・燃料の燃焼について学ぶ。 [学習準備] 前回の講義内容を復習しておくこと。 14. 生体内の現象2 [学習内容] 人間が味と匂いを感じる仕組みを学ぶ。 [学習準備] 前回の講義内容を復習しておくこと。 15. 学習成果の確認 [学習内容] これまで学習した内容の習熟度について確認を行う。 [学習準備] 前回の授業までの総復習を行うこと。
毎回、講義の最後に演習を行う(10分程度、成績に反映させる)。 また、自宅復習用に課題プリントを配布する(成績には関係ない)。 演習および課題の解説は、希望があれば次回の講義の冒頭で行う。
- <成績評価方法及び水準>
- 講義時間内に行う課題を2点x14回分=28点満点、定期試験を72点満点とし、合計点が60点以上の者に単位を認める。「機械システム基礎工学プログラム」の学習・教育目標(C)(B)は、上記の評価基準を満たせば達成される。
- <教科書>
- 使用しない。スライドを中心に講義を行う。必要に応じて、プリントを配布する。
- <参考書>
- 「世界で一番美しい元素図鑑」,セオドア・グレイ著 (創元社)
「環境問題はなぜウソがまかり通るのか1-3」,武田邦彦(洋泉社) 「化学 基本の考え方を中心に」,A. Sherman他著,石倉洋子,石倉久之訳 (東京化学同人) 他の参考書に関しては、講義中に紹介する。
- <オフィスアワー>
- 火曜日10:00-10:50、場所は八王子キャンパス(講師室)とする。
メールで連絡する場合は、 nakashima@ynu.ac.jp まで。
- <学生へのメッセージ>
- この「化学II」を履修することにより、「化学I」で身に付けた知識を拡げることができる。また、最後に取りあげる幾つかのトピックスを通して、身近な生活の色々なところに化学が現れることを実感してもらいたい。
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