2014年度工学院大学 第1部機械システム工学科
△機械製図法(k)[2206]
2単位 菱田 博俊 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | ○ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 図面は、工学分野において、設計者と製作者をつなぐコミュニケーションの手段である。従って、思いを伝えられる図面を描く事が重要である。その為には、規則を守って描く事の他、見易い(=誤解を与えない、解釈し易い)図面を描く事も重要となってくる。
1)図面の意味を理解する。 2)作図の規則を知る。 3)線を上手に引く訓練をする。 4)視覚の特徴を理解し、平面図から立体物を再構築する能力を得る。 5)図面を分類し、三面図、直軸測投影図、斜軸測投影図を描画あるいは読図する能力を得る。 6)三面図を解析する能力を得る。 7)プレゼンテーションの一部として、見易いグラフやレイアウト作成能力を得る。
- <受講にあたっての前提条件>
- 中学校の技術家庭科で学んだ作図について、復習しておくと良い。
- <具体的な到達目標>
- 1)図面の意味を理解する。
2)作図の規則を知る。 3)線を上手に引ける。 4)視覚の特徴を理解し、平面図から立体物を再構築できる。 5)図面を分類し、三面図、直軸測投影図、斜軸測投影図を描画でき、読図できる。 6)三面図を解析できる。(切断等) 7)プレゼンテーションの一部として、見易いグラフやレイアウト作成ができる。
JABEE学習・教育目標「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:(D)○。
- <授業計画及び準備学習>
- 初回に単位取得に関係する講義運営システムの説明と一般的な諸注意をするので、必ず出席されたい。万一欠席した場合には、必ず友人等に内容を確認しておく事。
全15回、途中で2回提出課題を出す。また14回目には試験を、15回目には試験返却および解説をする。14回目と15回目は出席必須(出席しなければ0点)。講義開始直後に、描線訓練及び視覚認識体験を行う。
1.導入と描線(基本規則と基本技術) 2.視覚と図法 3.図面の解釈 4.グラフ 5.プレゼンテーション
教科書に沿って講義を進めるので、適宜予習されたい。特に、「まえがき」と「オリエンテーション」を読み、必要な物を揃えておく事。製図演習は正式な製図ではなく、ノートへの略式で行う。従って、A4ルーズリーフとそれと配布するプリントを綴じる為の略式なファイルを用意しておく事。
※詳細に説明する章もあれば、簡単にざっと通り過ぎる章もある。なぜならば、この教科書は製図やプレゼンテーションまで含めた総合初級教科書だからである。即ち、講義で扱わない内容も自学により、面白く学習できると期待している。
- <成績評価方法及び水準>
- 原則的2回の課題と試験で評価するが、描線訓練および視覚認識体験も含めた総合評価とする事もある。詳細な評価方法については、初日に説明する。
課題は各10点、合計20点。試験は60分100点満点を換算する。教科書、ノート等の持込は認める予定だが、いきなり教科書を見ながら解ける問題は出さないので、ちゃんと勉強した上で持ち込む事。
- <教科書>
- ・菱田博俊・直井久・御法川学:機械デザイン、コロナ社.
- <参考書>
- 2年になって「機械システム製図」で用いる教科書を参考まで記す。
・津村利光・大西清:”JISに基づく標準製図法”, 理工学社. ・”製図訓練用実態模型セット”, ADWIN. また、図学については、難しい教科書は探せば見つかるが、君達にはそこまで要求しない。むしろ、図学の本質を楽しみながら理解されたい。視覚の心理学に関する書籍が面白い。
- <オフィスアワー>
- 火曜日の13:00〜16:30@講師室。
- <学生へのメッセージ>
- 旧「図学」講義内容とほぼ同じ。
三次元認識能力は後天的な能力なので、訓練しないと身に就かない。また、いずれCADやCG等の電算機ツールを使うと思われるが、それまでに自分のその手で描画、自分のその頭で読図できる様にしないと、後でCADを使えなくなる。
- <備 考>
- なお、この講義は必修ではないので、騒ぐ等他の受講者に迷惑を掛ける者は退室して貰います。(これは、社会人としての最低限の礼儀です。)
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