2014年度工学院大学 第1部機械工学科 メカノデザインコース
△CAD/CAM演習(k)[1B01]
2単位 田中 克昌 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
| 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 産業界ではコンカレントエンジニアリングの採用が興盛になって来ているが,この中心的役割をなすのがCAD/CAM(Computer Aided Design,Computer Aided Manufacturing)である.この授業では三次元CADのモデリングツールを用いて,CADソフトウェアによる強度解析,CAMソフトウェアによる加工シミュレーション,さらにマシンニングセンタによる加工方法までをグループ単位で実施することにより学習する.また,各自が設計・制作した成果をアピールするプレゼンテーション能力を身につける.
(JABEE学習・教育目標) 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:(D)◎ (JABEEキーワード) 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」: コンピュータグラフィックス,CAD/CAM/CAE,CADモデリング,設計解析基礎,加工シミュレーション,データインターフェース
- <受講にあたっての前提条件>
- 本科目を履修する前に,「機械基礎演習」,「機械製図A・B」を習得していることを前提条件とする.
- <具体的な到達目標>
- エネルギーおよびデザインをキーワードに体系づけられた教育手法の下で,機械工学の基礎を中心に専門領域までの知識と方法論を習得する.本科目の習得後は,ものづくりの設計から製造まで一連のつながりに関する理解が深められ,デザイン能力の向上が図れる.
- <授業計画及び準備学習>
- 1. ガイダンス,コンカレントエンジニアリングの発生・特徴,数学と材料力学に関する復習と演習
準備学習:マトリクス演算、材料力学の基礎 2. 二次元・三次元CAD図形の発生,変換処理法,三次元図形投影の数理基礎, 三次元CADツールの演習 演習課題を課す 3. CADモデルを用いた設計解析手法の概要,三次元CADモデルを用いた解析演習 レポート演習課題を課す 4.〜9.グループ(1グループ14名まで)にわけて以下の内容を実施する. CAMソフトウェアによる加工シミュレーションの学習とマシンニングセンタによる 操作方法の学習,三次元CADモデリングと強度解析に関する演習およびレポート作成・提出 10.〜14.グループ(1グループ4名)にわけて以下の内容を実施する. 制作課題の設定,CADによるモデル形状・寸法の設計・解析およびレポート作成, 実作モデルの決定,CAMソフトによる加工プログラムの作成,切削マシンによる実作, 実作結果の発表資料の準備 15. 学習成果の確認(最終発表)と評価
- <成績評価方法及び水準>
- 成績評価は,演習課題と出席30%,解析演習レポート30%,CAM実習と最終発表40%,に関する内容にて行い,合格点は60点以上とする.
- <教科書>
- 指定教科書なし
- <参考書>
- 多数出版されているが,できるだけ基礎的な事項を扱っている書籍がよい.
例:「CAD/CAM/CAE入門」:雨宮好文監修, 安田仁彦著(オーム社),ISBN 4-274-08676-3
- <オフィスアワー>
- 授業後30分,それ以外の時間は,別途相談により対応する.
連絡先:ktanaka@cc.kogakuin.ac.jp
- <学生へのメッセージ>
- コンカレントエンジニアリングの採用が興盛になって来ている産業界に適応するために,CAD/CAM/CAEの基礎知識をきちんと身に付けること.また,設計は,単にソフトウェアを使いこなす「お絵かき」ではなく,機械の構造や機械に働く物理現象を把握するなど,機械工学に関する知識を総合的に活用して行う必要があることを認識すること.
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