2014年度工学院大学 第1部機械工学科 エコエネルギーコース

自動車工学(Motor Vehicles)[5C71]

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2単位
後藤 芳樹 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
野崎 博路 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
山本 崇史 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
原田 省三 非常勤講師  
若林 勝司 非常勤講師  
最終更新日 : 2015/02/13

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
代表的な交通機械である自動車を設計・生産する技術者が知っておくべき,基礎知識を体系的に学ぶ。最新の技術動向とともにエネルギー資源/環境問題を見据えた将来展望にも触れる。

<受講にあたっての前提条件>
●「物理学I」,「物理学II」,「工業力学及演習I」,「工業力学及演習II」,「流れ学I及演習」を修得していること。
●「内燃機関」,「燃焼工学」,「エンジンシステム」,「機械力学」,「制御工学」を受講していることが望ましい。

<具体的な到達目標>
(1)自動車の技術史交通機械の将来展望を理解する。
(2)自動車の走行抵抗(空気抵抗=各種流れの抵抗を含む)の計算ができること。
(3)運動の法則に基づき自動車の加速度、速度の計算ができること。
(4)内燃機関の特性から走行性能曲線を描くことができること。
(5)動力伝達系とその機構の力学
(6)自動車の振動制御と騒音防止を理解する。
(7)人間工学に基づく人間‐自動車システムを理解する。
(8)自動車に搭載されつつある情報/メディア機器とその将来を理解する。
(JABEE学習・教育目標)
「機械工学エネルギー.デザインプログラム」:(D)◎
(JABEEキーワード)
「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:運動の法則、交通機械、技術史、各種流れの抵抗、内燃機関、ガスタービン、機構の力学、振動制御、人間工学、情報/メディア機器、物流/輸送システム

<授業計画及び準備学習>
1.総論 自動車の技術史,生産の現状,資源エネルギー問題,環境への影響,経済への効果、
  交通機械としての将来の姿
2.動力性能 その1
  走行抵抗――ころがり抵抗,空気抵抗(各種流れの抵抗),勾配抵抗,加速抵抗,演習1
3.動力性能 その2
  内燃機関の特性と駆動力および走行性能曲線図,運動の法則から求める走行性能
  (発進加速,最高速度,登坂性能,制動性能)
4.動力性能関連の整備士試験演習(テスト)
5.自動車材料その1   自動車用材料,安全性と環境
6.自動車材料その2   部品の強度・信頼性評価
7.自動車と環境問題 その1
  自動車が関連する環境問題の現状と技術者倫理、排ガス,騒音,廃車,生産に伴う環境問題,
  道路拡張と自然破壊,二酸化炭素の排出
8. 自動車と環境問題 その2
  解決のための手段,ZEV(Zero Emission Vehicle),電気動力車,低公害車の評価,法律規制
9.車体構造設計&音・振動 その1
 (車体構造最適化、車体&駆動系振動、騒音、騒音防止、振動制御)
10.車体構造設計&音・振動 その2
11.操縦安定性その1
 (サスペンション,乗り心地,制動性能,ブレーキ機構, 振動制御,騒音防止
 ドライブラインの振動,車体の振動,騒音、ステアリング機構,運動性能,操縦性・安定性,
 人間―自動車システムと人間工学、人間の動特性,人間―自動車の動力学)
12.操縦安定性その2
13.自動車と道路交通システム
14.自動車の新しい交通システム(物流/輸送システム,自動車の知能化、ITS)
15.期末試験。

<成績評価方法及び水準>
講義中に指示する「演習」を評価に加味する。「演習」を提出することが単位取得には欠かせない条件になる。演習(50%)と期末試験(50%)の合計が60点以上であれば、「機械工学プログラム」の学習.教育目標(D)が達成され,合格とする。

<教科書>
「基礎自動車工学」野崎博路 著 東京電機大学出版局(2008)

<参考書>
「改訂環境工学入門」鍋島、森棟、是松(産業図書)

<オフィスアワー>
野崎:講義後質問受けます。あるいは、メール等で確認してください。

<学生へのメッセージ>
自動車の今と未来を考えましょう。


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