2014年度工学院大学 第1部機械工学科 エコエネルギーコース
△テクニカルコミュニケーション(TC : Technical Communication)[4D01]
2単位 佐藤 雅明 非常勤講師
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 人は一度に多くの情報を処理することが得意ではありません。そのため重要な情報に優先順位をつけ、明確で簡潔な文章により発信することが求められます。他者とのコミュニケーションで重要なのは、伝えたい情報や意見・主張を体系的に構成し論理的に展開することです。
本科目では、一般的なインフォメーションやコミュニケーションで使われる表現方法ならびに研究レポートや論文の作成に必要とされる基本的な文章表現技術の習得を目標として授業を進めていきます。
(JABEE学習・教育目標) 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:(C)コミュニケーション能力の習得◎
- <受講にあたっての前提条件>
- 基本的な日本語の知識があり、適切に表現ができること。
- <具体的な到達目標>
- 論理的に構成して、明確かつ分かりやすいコミュニケーションが可能となること。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.ガイダンスおよび論理的な思考とはどのようなことかについて学ぶ。
2.必要原因、十分原因について学ぶ。演習課題により理解度を確認する。 3.一致法と差異法について学ぶ。 4.演繹、帰納について学ぶ。演習課題により理解度を確認する。 5.論理的な思考の学習成果の確認(中間試験) 6.人が理解するメカニズムについて学ぶ。 7.演繹的展開と帰納的展開について学ぶ。演習課題により理解度を確認する。 8.5W2Hと三現主義について学ぶ。 9.文章の構成(1)について学ぶ。 10.文章の構成(2)について学ぶ。 11.研究レポート、論文の基本について学ぶ。演習課題により理解度を確認する。 12.消費者の保護、権利、責務と製造者の責任について学ぶ。 13.取扱説明書の役割、必要事項、有効性について学ぶ。 14.UXとは何かについて学ぶ。 15.学習成果の確認(期末試験)
- <成績評価方法及び水準>
- 授業中に4回演習課題(20%)、中間試験(40%)・期末試験(40%)で評価し、合計で60点以上を合格とします。
- <教科書>
- 『伝わるコミュニケーションの基礎』佐藤雅明、三恵社
- <参考書>
- 指定参考書なし。ただし、学習に役立つ参考書として教科書の参考文献に挙げた書籍を利用することを進めます。
『クリティカルシンキング入門編・実践編』E.B.ゼックミスタ他、北大路書房 『知的な科学・技術文章の書き方』中島、塚本、コロナ社 『分かりやすい表現の技術』藤沢晃治、講談社BLUE BACKS その他については授業で紹介します。
- <オフィスアワー>
- 木曜日。授業終了後教室。
- <学生へのメッセージ>
- 文章がうまくなるのは容易ではありません。しかし、研究レポート・論文などの科学技術文章には固有な形式があります。正に文章作成の作法です。この作法を習得して正しい手順で取り組めば、失敗することはありません。論理的な表現技術を学ぶことで、自分の考えや意見を整理し、まとめることができるようになります。
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