2014年度工学院大学 第1部機械工学科 エコエネルギーコース
△環境制御工学(Environmental Equipment and Systems)[3A02]
2単位 田中 俊博 非常勤講師
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | ○ | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | ○ | 4. 道徳的態度と社会性 | ○ | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 日本においては、原発再稼働もままならぬ状況であり、化石燃料による発電で対応している現状である。地球規模においては炭酸ガス濃度が上昇し、地球温暖化が進行し異常気象が今後も多発するといわれている。今後、エネルギー、地球温暖化は避けて通れない。この授業では環境問題をエネルギー問題ととらえ、循環型社会と省エネについて考える。さらには、市民の生活・環境に関する「環境装置」すなわち、水処理装置・プラント、廃棄物処理装置・プラント、について基本原理と構成を理解し、最新技術について知見を得る。
- <受講にあたっての前提条件>
- 1)環境、エネルギーについて興味を持つ学生
2)高校、大学において、化学を受講してない人には理解しがたい授業のようです。できるだけ、化学と生物の 一般知識を持った人に受講してもらいたい。本授業と並行して化学の勉強することを望む。
- <具体的な到達目標>
- 1)環境はルールである。環境に関する日本国の法律の趣旨を理解する。
2)発電する場合、得られるエネルギーと炭酸ガスの発生量を理解する。 3)物質の流れを原単位をもとに物質収支で表すことができる。 4)環境の浄化は分離と分解の単位操作であることを理解できる。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.環境とは;地球温暖化、温室効果ガスの削減
2.エネルギー問題 3.環境基本法、公害の種類、汚染と浄化、 4.水処理装置 その1. (生活と浄水、浄水装置;沈殿、凝集沈殿) 5.演習1 6.水処理装置 その2. (浄水装置;砂ろ過、膜ろ過,他のろ過) 7.水処理装置 その3. (純水装置ほか、イオン交換、活性炭ろ過) 8.生活と汚水処理 その1、下水道と下水処理、 9.生活と汚水処理 その2、エネルギー的観点からの汚水処理(嫌気性生物処理、廃水処理とエネルギー回収) 10.演習2 11.水処理と汚泥処理の関係(濃縮,脱水,焼却,溶融) 12.廃棄物処理装置その1. 廃棄物処理の概要(廃棄物の種類、量は、焼却プラントの構成) 13.廃棄物処理装置その2. エネルギー回収と焼却装置 14.演習3 15.期末テスト
演習の前に授業の復習を推奨する。演習については採点後返却し、全体的な講評を行う。
- <成績評価方法及び水準>
- 1)期末テストの成績(70%)、演習問題の評価(30%)の割合で評価し、総合点が60点以上の者に単位を認る。
2)演習問題は1回の演習問題を10点満点で評価し、各回の点数を加算し30点満点とする。
期末テストは演習問題の応用問題とする。 演習問題は、授業のノート、教科書(配布プリント)を参照して独力で回答すること。
- <教科書>
- 指定教科書はなし。
授業時にプリントを配布する。
- <参考書>
- <参考書> 水環境工学(改訂2版)松尾友矩編 オーム
<資料> エネルギー白書 日本の水資源
- <オフィスアワー>
- 教務課に連絡し日時を調整の上対応可能。
- <学生へのメッセージ>
- これからは環境の時代といわれています。人間は多くの資源を使って生活しています。環境;地球温暖化、水質汚濁、ごみ問題等多くの課題があります。環境を保全する技術を一緒に勉強しましょう。
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