2014年度工学院大学 第1部機械工学科
△材料力学及演習II(Exercise of Strength of Materials II)[5353]
3単位 後藤 芳樹 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
| 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- はりのたわみについての種々の解法と,さらに進んだ事柄であるひずみエネルギーによる解法,座屈の問題について学ぶ.応力集中,疲労など,破壊の問題についても学ぶ.許容応力,安全率を考慮した実際の強度設計の考え方を学ぶ.
- <受講にあたっての前提条件>
- 本科目を履修する前に,「材料力学及演習I」を習得しておく必要がある.
- <具体的な到達目標>
- (1)いろいろなはりについてたわみを求めることができる.
(2)棒の傾斜断面に作用する応力を求め,モールの応力円を理解し作図できる. (3)ひずみエネルギーとエネルギー原理について理解し,エネルギー法を用いた問題の解法ができる. (4)オイラーの座屈荷重を求め,座屈モードが理解できる. (5)材料の強度と破壊について理解し,実際の機械の破壊事故について考える. (JABEE学習・教育目標) 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:(D)◎ (JABEEキーワード) 「材料の強度と許容応力」,「ねじり」,「曲げ」,「応力集中」,「座屈」,「組み合わせ応力」, 「多軸応力」,「ひずみエネルギーとエネルギー原理」,「破壊」,「疲労」,「クリープ」
- <授業計画及び準備学習>
- 第1週[ガイダンス,はりのたわみ]ガイダンス,はりのたわみ曲線とその微分方程式について学ぶ.
第2週[はりのたわみの解法]いろいろなはりのたわみの求め方と重ね合わせの方法について学ぶ. 第3週[面積モーメント法]面積モーメント法によるはりのたわみの求め方について学ぶ. 第4週 [不静定はり] 不静定はりの解法について学ぶ. 第5週[傾斜面上の応力]棒の傾斜断面に作用する応力とモールの応力円について学ぶ. 第6週[組み合わせ応力]直交する二方向に垂直応力の作用する場合について学ぶ. 第7週[主応力]主応力について学ぶ. 第8週[中間試験] 第9週[ひずみエネルギー]引張り,引張り衝撃ひずみエネルギーについて学ぶ. 第10週[ひずみエネルギー]相反定理,せん断,ねじり,曲げによるひずみエネルギーについて学ぶ. 第11週[カスチリアーノの定理]ひずみエネルギーとエネルギー原理,カスチリアーノの定理. 第12週[座屈]オイラーの座屈荷重,座屈モード,種々の端末条件の座屈について学ぶ. 第13週[材料の強度と破壊]応力集中,延性破壊,脆性破壊,疲労破壊,クリープ破壊などについて 学ぶとともに,実際の機械の破壊事故について考える. 第14週[破損,破壊に関する法則]弾性破損の法則.許容応力と安全率.実際の強度設計について. 第15週 [期末試験]
- <成績評価方法及び水準>
- 授業形態は,原則として3時限目講義,4時限目演習とする.演習のやりかたは,授業の開始時に演習問題を提示するので,その時間内に問題を解き提出してもらう.答案ができていない場合は,返却するので,できるまで何回でもやってもらうことにしている.
成績評価は,中間試験と期末試験の試験点の合計を60%,毎時間行う演習の演習点を40%とする.合格点は60点以上.
- <教科書>
- 「基礎から学ぶ材料力学」 武沢英樹,田中克昌,小久保邦雄,瀬戸秀幸,立野昌義,後藤芳樹 (オーム社)
- <参考書>
- 「材料力学 上巻」チィモシェンコ著(東京図書)
- <オフィスアワー>
- 3時限目と4時限目の間をオフィスアワーとする.
- <学生へのメッセージ>
- 「材料力学及演習I」が基礎となるので,授業で分からないところが有るときは,もう一度,「材料力学及び演習I」を復習すること.演習時間には教員にどんどん質問をして欲しい.
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