2014年度工学院大学 第1部機械工学科

機械加工演習(Practice of Mechanical Process)[2351]

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2単位
立野 昌義 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
野崎 博路 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
宿谷 知弘 非常勤講師  
羽田 靖史 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
南 清志 非常勤講師  
最終更新日 : 2015/02/13

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
 ものつくりの基本である機械加工法とその安全管理について体験を通して学習する。あわせて、工作機械の動力と効率について理解を深める。報告書を作成することにより、データや考え方を「まとめる力」と「表現する力」を養成する。本演習における具体的目標を以下に示す。
1)NC工作機械のプログラミング技法の基礎を習得する。
2)工作物の加工精度を測定することにより、計測基礎論と基本的な量の測定法を習得する。
3)プラスチック材料の射出成形の基礎を理解する。
4)切削の3分力を理解し、工作機械の動力と効率の算出方法を習得する。
5)アーク溶接技法の基礎を習得する。

<受講にあたっての前提条件>
 本科目の履修前に「機械工学実習」の修得が必要であり、「工業力学及演習I」および「同II」を履修・修得しておくことが望ましい。本科目の習得後は、適切な指導者の下で簡単な機械加工を実践することが可能となる。

<具体的な到達目標>
(JABEE学習・教育目標)
「機械エネルギー・デザインプログラム」C○, D(◎)

ものつくりの基本である機械加工法とその安全管理について体験を通して学習する。あわせて、工作機械の動力と効率について理解を深める。報告書を作成することにより、データや考え方を「まとめる力」と「表現する力」を養成する。本演習における具体的目標を以下に示す。
1)NC工作機械のプログラミング技法の基礎を習得する。
2)工作物の加工精度を測定することにより、計測基礎論と基本的な量の測定法を習得する。
3)プラスチック材料の射出成形の基礎を理解する。
4)切削の3分力を理解し、工作機械の動力と効率の算出方法を習得する。
5)アーク溶接技法の基礎を習得する。

<授業計画及び準備学習>
0.ガイダンス:履修上の注意、安全に関する注意
(以下のテーマは少人数グループにより行う。履修順序はグループにより異なる)

1.マシニングセンタ概論:マシニングセンタおよびCAD/CAMの概要の理解とプログラミング技法の基礎を習得

2.マシニングセンタのプログラム作成:NCプログラミングの実践とシミュレーションによりNCプログラムのディバッグおよび計算機利用の基礎を習得

3.マシニングセンタによる加工:加工の実践と加工精度測定

4.ターニングセンタ概論:ターニングセンタおよびCAD/CAMの概要の理解とプログラミング技法の基礎を習得

5.ターニングセンタのプログラム作成:NCプログラミングの実践とシミュレーションによりNCプログラムのディバッグおよび計算機利用の基礎を習得

6.ターニングセンタによる加工:加工の実践と加工精度測定

7.切削抵抗の測定:旋削時の工具に作用する切削3分力の測定における信号変換/伝送を理解し、切削動力および機械効率の計算

8.成型加工:プラスチック成型加工機械の金型内における射出成形性に影響を及ぼす各種因子の理解

9.アーク溶接:アーク溶接の基礎技法の習得

<成績評価方法及び水準>
報告書の提出を課すテーマは、提出時の口頭試問(30%)と報告書の完成度(70%)により評価する。製品を製作するテーマは、製品の完成度により評価する。本科目は上記9テーマの平均点により学則に従い評価する。「機械エネルギー・デザインプログラム」の学習・教育目標C,Dは、上記評価基準を満たせば達成される。

<教科書>
『機械加工演習・機械システム工学加工演習テキスト』 生協にて販売
 生協にて各自購入し,毎時間持参すること。

<参考書>
参考書を特に指定しない

<オフィスアワー>
火曜日 9:00〜9:20 および 16:20〜17:00 機械実習工場
連絡先:at11831@ns.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
 ものくりは楽しいです。ただし以下のことに注意してください。

 ものづくりにおいては”遅れは厳禁”です。遅れずに授業に出席することや課題を期限までに提出することは,ものづくりにおいて要求される基本姿勢です。したがって本科目では遅刻や欠席は厳禁となります。ただし,一方で何かあればすぐに相談することは社会生活においては許されています。何かあれば,すぐに担当教員か責任者の先生に連絡をとり,相談するようにして下さい。

 不注意な機械操作は事故につながる場合があります。教員の指示に従い機械は慎重に操作するようお願い致します。

機械工学における筋の通った考えに基づく行動指針をこの授業を通して身につけて下さい。

<備 考>
(1) 遅刻・欠席の扱い(重要):演習課題2回欠席で本科目は不可となります.

・授業開始5分前には所定の教室で着席して下さい.受講者の安全上の観点から遅刻は一切認めていません.
・病気などのやむを得ない事情による欠席した場合は,回復し登校後すみやかに(基本的に翌日水曜日に)これを証明する書類をつけて,演習担当者(実習工場)に提出し,授業担当者か責任者から受講指示を受けて下さい.
・クラブの試合などによる欠席する学生は,予定が確定次第すみやかに演習担当者(実習工場)にも事前に欠席する旨が記述された書類を提出して下さい.

(2)安全上の観点から,指導教員の指示に必ず従って下さい。
 加工演習や実習は安全を全てに優先します.時間の途中から受講することや演習時間中に自分勝手に振舞うことは,事故につながる場合があります.安全上の観点から,教員の指示に従わない学生や受講態度が著しく悪く,危険行為に対して注意しても守らない学生には,指導教員から退室を命ずる場合があります.


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