2014年度工学院大学 第1部機械工学科

情報処理概論及演習(Fundamental Information Processing and Exercise)[5206]

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3単位
浦田 哲哉 非常勤講師  
最終更新日 : 2015/02/13

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
情報処理に関する基礎的な事項を講義と演習で学ぶ.

[前期]はコンピュータリテラシー,アプリケーションソフトウェアによる日本語とデータの扱い方およびコンピュータネットワーク等を学ぶ.併せて,情報の正しい取扱い及び情報倫理について学ぶ.

[後期]はVisual Basic言語(VB)によるプログラミングを学ぶ.

<受講にあたっての前提条件>
本科目は,計算機利用の基礎を学ぶ科目であり,大学レベルの特に前提となる基礎知識は必要としない.

<具体的な到達目標>
(1) 計算機利用の基礎および情報倫理の習得
(2) インターネットの仕組みを理解すること
(3) プログラミング基礎の習得

(JABEE学習・教育目標)
 「機械工学エネルギ・デザインプログラム」:(B)○ (C) ○ (D)◎

(JABEEキーワード)
 「機械工学エネルギ・デザインプログラム」:
計算機利用の基礎プログラム言語数値計算ネットワーク
 本科目の修得後は,「プログラム演習」,「応用プログラム演習」などの専門的な科目を履修することができる.

<授業計画及び準備学習>
----- 前期 -----

1. 本科目のガイダンスと学園コンピュータの基本構成の説明,キューポートおよび教育用電子メールの紹介
(配布済みキューポート(学園ポータルシステム)の個人IDおよびパスワードを持参のこと)
2. パソコンによる電子メールの演習
(電子メールの仕組み,ネットワーク社会における情報の重要性について解説する.)
3.情報の表現方法とネットワークの基礎
(基数変換,現在使用されている情報伝達ネットワークの種類、歴史、形態、通信プロトコル、情報の伝送方式、通信方式、セキュリティなどについて解説する.)
4. 日本語ワードプロセッサとしてMicrosoft Wordを使用した文書の作成と編集の演習
(文章の体裁を整え,指定された形式で保存,印刷ができること.)
5. 表計算ソフトウェアとしてMicrosoft Excelを使用した数値データ処理法の演習
(データの編集ができ,そのグラフを作成できること.)
6. 日本語ワードプロセッサと表計算ソフトウェアの連携
(WordとExcel使い、データの連携ができること.)
7. プレゼンテーション用ソフトウェアとしてMicrosoft Power Pointを使用した発表資料の作成
(グラフや文章を貼り付けて,プレゼンテーション用の資料が作成できること.)
8. 前回の続き.
   準備学習 : 2.〜8.とも,教科書の対応する頁を一読の上,演習に参加すること.
9. 2.〜8. まとめ,学習成果の確認(筆記および実技試験)
   準備学習 : 2.〜8.までの復習を行うこと.
10. HTML記述によるホームページの作成
(WWWの仕組み、HTMLの基本を理解すること.)
11. HTML記述によるホームページの作成
(ホームページを作成する手順を理解すること.)
12. LaTeXに関する基礎演習
(文書の作成,プレビュー,印刷ができること.)
13. LaTeXに関する基礎演習
(表や数式を含む文書の作成ができること.)
   準備学習 : 10.〜13.とも,教科書の対応する頁を一読の上,演習に参加すること.
14. 10.〜13. まとめ,学習成果の確認(筆記および実技試験)
   準備学習 : 10.〜13.までの復習を行うこと.
15. 学習成果の確認(試験)
   準備学習 : 前回までの総復習を行うこと.
----- 後期 -----

16. プログラムの第一歩として,VBAを体験する.
(プログラムの役割を理解し,具体的な数値計算プログラムなどによって体験すること.)
17. 四則計算と変数の使い方を学ぶ.
(二つの数値の和,差,積,商および剰余,べき乗を計算するプログラムおよび変数の宣言を理解すること.)
18. 条件式による分岐構文,論理演算について学ぶ.
(If条件分岐構文および論理演算子について理解すること.)
19. 決められた回数の繰り返し構造を学ぶ.
(For繰り返し処理構文について理解すること.)
20.プロシージャについて学ぶ.
(Subプロシージャ,プログラムを構成する最小単位および引数,処理手順について理解すること.)
   準備学習 : 16.〜20.とも,教科書の対応する頁を一読の上,演習に参加すること.
21. 16.〜20. まとめ,学習成果の確認(筆記および実技試験)
   準備学習 : 16.〜20.までの復習を行うこと.
22. 場合分け変数による条件分岐構造,乱数について学ぶ.
(Select条件分岐構文,疑似乱数,乱数を使った簡単な数値シミュレーションについて理解すること.)
23. 条件式に従った繰り返し構造を学ぶ.
(Do繰り返し構文について理解すること.)
24. プロシージャについて学ぶ.
(Functionプロシージャおよび引数と戻り値,処理手順について理解すること.)
25. 同じ型のデータ,テキストデータの取り扱いを学ぶ.
(配列の意味を理解すること.)
26. エクセルのワークシートとのデータ交換について学ぶ.
(エクセルのワークシートとのデータ交換ができること.数値演算関数を使用できること.)
27. 文字列型データの取り扱いを学ぶ.
(コンピュータシステム上での文字の取り扱いについて理解すること.)
28. 手続きが自分自身を呼ぶ再帰的呼び出しを学ぶ.
(再帰的呼び出しの意味を理解すること.)
   準備学習 : 22.〜28.とも,教科書の対応する頁を一読の上,演習に参加すること.
29. 22.〜28. まとめ,学習成果の確認(筆記および実技試験)
   準備学習 : 22.〜28.までの復習を行うこと.
30. 学習成果の確認(試験)
   準備学習 : 前回までの総復習を行うこと.

<成績評価方法及び水準>
授業中に課される課題や筆記・実技試験の点数に,機械系学科共通で前期および後期の最終回に行う試験(前期:情報処理全般の基礎及び情報倫理より出題,後期:プログラミングに関する出題)の点数を総合して成績評価を行う.課題は100%の提出を原則とし、総合評価点60点以上を合格とする.おおむね,前期および後期の最終回に行う試験を5,授業中に行う課題や中間試験を5の割合で評価する.

<教科書>
次の書籍を使用する.生協書籍部で2冊セットで購入のこと.
[前期] 「理工系コンピュータリテラシー MS-Office2013対応」工学院大学情報基礎教育運営委員会編(共立出版)

[後期] 「Excel環境におけるVisual Basicプログラミング」加藤潔 著(共立出版)

授業の予習・復習とともに,次の情報倫理に関するe-learning教材で各自が学習を行うこと.
https://inavi.ns.kogakuin.ac.jp/coursenavig/service
受講者は上のURLで表示されるCampusmate/CourseNavigにログインして,オンライン学習申込の一覧からこのクラスの科目を選択して学習申込を行い,e-learning教材「情報倫理」で学習を行うこと.学習状況,テストの結果など学習記録が担当教員により確認される. 

<参考書>
特に定めない.
 

<オフィスアワー>
授業終了後,総合教育棟講師室にて.

<学生へのメッセージ>
情報処理は機械工学だけでなく,生活全般にまで広く浸透しています.情報工学の基礎を学ぶことにより,情報化社会に対する基礎知識とマナーを身に付けて下さい.情報処理の基礎を学ぶことが,これからの他の科目を学ぶ上で重要であり,卒論に着手するまでにしっかりと基礎を学んでください.

<備 考>
進度に応じて,順序を変更する場合がある。

<参考ホームページアドレス>
学内からの参照のみ http://intra.ns.kogakuin.ac.jp/~wwgt017


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