2014年度工学院大学 第1部機械工学科

機械工学基礎演習I(Engineering Exercise of Fundamentals of Mechanical I)[5204]

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1単位
長谷川 憲 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2015/02/13

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
 大学における学習環境やこれから学ぶ機械工学のイメージを理解する。大学における学習の動機づけを獲得し、各演習課題を通して自ら学ぶ習慣やさまざまなstudy skillsを身につける。あわせて大学での4年間が有意義なものになるように、大学生活への適応性を獲得し、大学4年間で学ぶ目的を見いだす。

<受講にあたっての前提条件>
必修科目であるため,授業に毎回出席し,課題レポートを期日までに必ず提出すること.

<具体的な到達目標>
大学で学ぶ上での基本的なことがらを学習し、理解する。
(1)大学および学科の教育目標とカリキュラムを理解する。
(2)大学生活を送る上で必要な考え方、モラル、常識を身につける。一般科目や機械工学を学ぶ上で必要なことがらを理解し、使えるようにする。
(3)文献検索、ノートの取り方、報告書の書き方・発表などの演習を通して大学授業で必要となる基礎的技術や技能を習熟する。
報告書の書き方では,他者に見せるための簡潔でわかりやすい文章表現ができ,報告書の書き方の基本的なルールを習得する.
(4)グループで討論しグループとしての意見をまとめ、発表を行う。他者の発表に対して意見や感想を述べる。
(5)ものづくりなどのさまざまな演習を通してコミュニケーション能力や広い視点でものごとを捉えることの大切さを理解する。
 ものづくりの課題では,グループ内で、複数のアイデアを客観的に分析・議論し,実現可能な解決策をまとめることができること.

(JABEE学習・教育到達目標)
「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:(C)コミュニケーション能力を身に付けた技術者の育成◎,(E)機械工学を応用した問題解決能力およびエンジニアリング・デザイン能力を身につけた技術者の育成◎

<授業計画及び準備学習>
1,2.[フレシャーズ・プログラム]  
 フレシャーズ・プログラムを通じて大学生活への適応を図る。

3.[ガイダンス]  
 大学および機械工学科における学習環境や学科におけるコース制度・進級条件・JABEEなど学生生活を送る上で重要な情報を理解する。
 大学および学科の教育目標とカリキュラムを理解し、大学4年間の学習の流れを把握する。機械工学基礎演習Iの授業計画と成績の評価を理解する。

4.[研究室見学・ものづくり(材料配布とルール説明)]  
 機械工学科研究室を見学する。
 問題解決型テーマ:ものづくりコンテストの材料を配布し、ルールを説明する。

5.[ものづくり演習(問題解決型学習)・時間管理]
 問題解決型テーマ:ブリッジの作成演習
 つまようじと接着剤を用いて構造物を作り、その完成度や耐荷重を競い合う。
 ものづくり演習を通して、自分の日頃の行動を時間的観点から見直す。さらに、自分の学習スタイルについて考えて、ものづくり演習に役立てる(時間を管理し、効果的に学習する)。

6.[大学で学ぶ]  
 高校での学びとの違い、大学で何を学ぶかを明確にする。大学生活の計画を立てる。先輩の体験を聞いて参考にする。自分の学習スタイルについて考えて、大学4年間の学習計画を立てる。

7.[文献の探し方]  
 図書館の利用、文献引用のルール、インターネットと情報利用のルール、知的財産権について学ぶ。

8.[ものづくり演習(問題解決型学習)]
 問題解決型テーマ:ブリッジの作成演習
つまようじと接着剤を用いて構造物を作り、その完成度や耐荷重を競い合う。

9.[ものづくり演習(問題解決型学習)コンテスト]
問題解決型テーマ:ブリッジコンテスト
つまようじと接着剤を用いて構造物を作り、その完成度や耐荷重を競い合う。

10. [発表練習]  
 ものづくり演習における課題解決の過程、結果についてまとめる。プレゼンテーションのためグループでパワーポイントを作成する。グループで討論し、グループとしての意見をまとめる。発表練習を行う。

11. [プレゼンテーション]  
 グループで討論し、グループとしての意見をまとめ、発表する。他者の発表に対して意見や感想を述べる。

12. [ノートを取る] [ものづくり]
 ノートを取る目的、学びの技術、ノート作成技術について学ぶ。

13.[レポートの書き方と演習]  
 レポートとは何か、レポートのきまり(提出期日の厳守)やレポートの書き方(題目、提出期日、提出者:学籍番号・氏名、図・表、文献の引用など)を学ぶ。

14.[日本語文章表現]  
 文章の基本、論理的な文章の作成、正しく伝えるための表現法を学ぶ。

15.[授業のまとめ]  
 授業の感想や授業アンケートを実施する。

<成績評価方法及び水準>
・全授業出席を前提とし、演習、プレゼンテーション、レポートで評価する。
「(C)コミュニケーション能力を身に付けた技術者の育成」に対応する演習、プレゼンテーション、レポートが50%、「(E)機械工学を応用した問題解決能力およびエンジニアリング・デザイン能力を身につけた技術者の育成に関するプレゼンテーション、レポートが50%。(C)、(E)のそれぞれにおいて、60%以上の成績をとることが合格の条件である。

・遅刻およびレポート課題の提出遅れも減点対象となる。
・演習への参加態度も評価の対象となる。
・レポート課題は期限を守って提出すること。

<教科書>
特になし

<参考書>
講義の際に、適宜指示する.

<オフィスアワー>
新宿校舎講師室 : 水曜日12時〜13時および16時15分〜18時
八王子校舎講師室:木曜日12時〜13時15分および16時30分〜17時。
金曜日10時〜11時および12時30分〜13時
他に、新宿校舎27階2775室ドアの連絡用紙に、用件を記入した学生に対して、面談日を決定する。

<学生へのメッセージ>
演習科目なので毎回出欠を確認し演習を行う.レポートは期限を守って必ず提出すること.
授業に出席することは,学ぶための必要条件にすぎません。日頃からTVのニュースなどに関心を持ち、単行本・新聞・雑誌などを良く読んで、その上で授業を利用して、自分の頭で考え,批判的に物事を見直すことができれば,何が十分条件なのかが見えてきます・・・目的を見つけ、自らのモチベーションを高めることが、学ぶためには必要かつ重要です.


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