2013年度工学院大学 教職課程科目

教育原論(Principles of Education)[9011]

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4単位
尾高  進 准教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2013/12/02

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 教育とはいったいなんだろうか?この問いに対する答えは、公式のように出てくるものではない。この授業では、教育に関する基礎的な知識を習得するとともに、様々な問題を考えることを通して、教育に対する受講者それぞれの考えを深める糸口をつかんでもらいたい。
 この授業の到達目標は次の通りである。1)教育とは何か(理念)、および教育の歴史と思想について、その基本的な点について理解すること。2)教育に関する社会的、制度的な事項の基礎的な点について理解すること。以上の到達目標は、各種のレポート作成によって確認を行う。これらのレポート作成によって、受講者の教育に対する基礎的な理解が深まることを求める。

<授業計画及び準備学習>
1.オリエンテーション
2.これまで受けてきた教育についての振り返り
3.教育の原型としての育児
4.教育の理念
5.教育の歴史と思想
6.子どもの発達はどのようにとらえられてきたか
7.子どもの発達について(ビデオ視聴)
8.学校の成立と教育の歴史性−学校制度とその意義(1)−
9.社会の中における学校−学校制度とその意義(2)−
10.日本国憲法・教育基本法と教育
11.学校教育法にみる日本の学校体系
12.教育行政の組織と運営
13.教育条件とその整備
14.教員養成と教員に関する法制
15.前期まとめと夏休みの課題(レポート)の指示
16. 教育課程の歴史と構造
17.教育課程の法制
18.生活学校か科学の学校か−学校の役割をめぐって−
19.授業では子どもに何を身につけさせるべきか−教育の役割−
20.学校に備えるべき教材はどのように決まっているか−学校設置基準と教材基準−
21.学力と評価の歴史−それはどう論じられてきたか−
22. 障害児教育とは何か−人間の発達ということを考える−
23. 教育を受ける上で障害を持つことの意味(ビデオ視聴)
24. 道徳性の発達と教育−「人格の完成」との関わりで−
25. 国際教育について−なぜ国際教育が課題となっているのか−
26. 学校の社会的責務としての進路指導(1)−日本の状況とその歴史
27. 学校の社会的責務としての進路指導(2)−国際的な理念
28. 教員として働くということ−教員の社会的責務を考える−
29. 後期まとめ
30. 学習成果の確認とレポートの講評

※準備学習について
 毎回の授業時に書いてもらう小レポートは、その日の授業の復習ないしは次回の授業の予習的な意図をもっているので、小レポートでは自分の考えをまとめきれなかった点等について考えたり、課題の意図をとらえ直す、関連した文献を探してみる等の学習を求めます。

<成績評価方法及び水準>
<学生に対する評価>
 学習成果の確認はレポート(3種類)によって行う。評価の割合は以下の通りである。1)夏休みに課す課題(30%)、2)後期に提出する課題(60%)、3)毎回の授業時に書いてもらう小レポート(10%)。以上3種類の課題の合計を100点満点とし、60点以上のものに単位を与える。

<教科書>
特になし。

<参考書>
適宜、指示する。

<オフィスアワー>
1)火曜日 14:30〜16:00 共通課程研究棟K-36室
2)授業の前後に、教室または講師室にて
3)メールで約束の上、対応します。
odaka@cc.kogakuin.ac.jp

 

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