2013年度工学院大学 教職課程科目

教職実践演習(中学校高等学校)(Seminar on Teaching profession)[9002]

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2単位
内山 宗昭 准教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2013/12/02

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 教育職員免許法施行規則施行規則第6条第1項の表備考第11号にあるように、「教職実践演習は、当該演習を履修する者の教科に関する科目及び教職に関する科目(教職実践演習を除く。)の履修状況を踏まえ、教員として必要な知識技能を修得したことを確認するもの」である。そのためには、教職の学修と教育実習のふりかえりを深め、教員になるにあたって自分には何が課題であるのかを明らかにすることが必要となる。
 そこで、本演習では、これまでの教職の学修、とくに教育実習の成果をふりかえり、4年間の大学生活を通しての自己の成長を確認する。今日における教育の意義と役割を理解し、それを担う教師の役割と責任をとらえること、教師となるために必要な資質を確認することに重点を置く。
演習は、学生の発表、グループ討議、講義、現職教員の講話などを中心に組み立てる。学生は積極的にこの演習に取り組み、以上の内容についての理解を深めるとともに、教員にふさわりい適切な行動ができること、自らが教師として発達していくための今後の課題を明らかにし、各自が理想とする教師像、教育像をまとめることを達成目標とする。

<授業計画及び準備学習>
<授業計画>
第1回 教職実践演習の課題 これまでの教職履修のふりかえり
第2回 教職の意義・役割と責任(講義)
第3回 教職の意義・役割と責任(グループ討議)
第4回〜7回 教育実習のふりかえり・発表(※履修者の数によって変更あり)
第8回 教師の役割(1)授業について(教育実習のふりかえりの講評を含む)
第9回 教師の役割(2)教師の社会性と対人関係等(教育実習のふりかえりの講評を含む)
第10回 学校経営と協力体制、教師の責任、教員の服務と研修など
第11回 学級経営、保護者や地域との協力※現職教員の講話を予定
第12回 個別面談1
第13回 個別面談2
第14回 まとめのレポート作成
第15回 教員としての資質能力の確認

<準備学習・復習>
 授業に先立ち、教職課程履修の記録に必要事項を記入しこれまでの教職課程の履修をふりかえり、自分の学修の到達を把握しておくこと。とくに、教育実習をふりかえりその成果を確実にすることが大切であり、教育実習録は重要な資料である。そのため教育実習に際してはじゅうぶんな記録をとること。実習をふりかえり、そのなかで学んだこと、経験したことなどを整理し、教員としての仕事やそのほかの生活においてその成果や経験をどう生かしていくか、考えをまとめておくとよい。またニュースや書籍などを通して、教育や教員についての関心をいっそうひろげ、どんな課題があるか把握しておくこと。
 授業のなかでは教員の講義やコメント、ほかの学生の発表等をふまえて、以上の点について自分のまとめた内容をさらに深め、まとめのレポートを作成する。これらを通して、教員、社会人としての自覚と姿勢。意欲を持って授業に積極的に参加することを求めたい。

<成績評価方法及び水準>
発表やグループ討議など演習へ積極的に参加するとともに授業の内容についてじゅうぶんに理解していること、教職課程履修の記録を十分記入し、まとめのレポートによってこの授業の課題を達成していることが確認できる場合は、単位を認定する。

<教科書>
特に指定しない。

<参考書>
工学院大学教育実習録、教職課程履修の記録、教職課程の手引き
免許教科に関する中学校・高等学校の教科書・学習指導要領など
そのほかは適宜指示する。

<オフィスアワー>
授業終了後、教場にて対応する。

<学生へのメッセージ>
教職実践演習のポイントは「ふりかえり」です。ふりかえりとは、単に「思い出す」ことではありません。教員としての力量を身につける「ふりかえり」とはどんなものなのか、一緒に考えていきましょう。

 

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