2013年度工学院大学 建築学部建築デザイン学科

商業インテリア(Commercial Interior Design)[5B21]

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2単位
飯島 直樹 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2013/12/02

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
この授業はインテリアデザインにおける商業空間の領域について概説する。狭義の店舗空間にとどまらず、ショップ空間、食空間、大規模商環境、ホテルのようなサービス空間、クリニックや保育園、学校、集合住宅までがカテゴリーとなる。それらは都市の中で、生活の活力を生むアクティビティの生産現場であり、その空間の計画手法には独自の観点が要請される。日本ではとりわけ商空間を媒介としてインテリアデザインの計画手法が発達した。その軌跡と20世紀後半に作り上げた空間デザインの価値を読み解く。

<授業計画及び準備学習>
1:ガイダンス。商業インテリアのカテゴリーと歴史的概説
 準備学習:東京の街を「空間分析」の視点を持って歩く
2:レクチャー/商空間の特質1
 準備学習:指定した商空間を訪問する
3:レクチャー/商空間の特質2
 準備学習:指定した商空間を訪問する
4:レクチャー/商空間を読み解く1(ショップ空間/ブティック、専門店、百貨店、SCなど)/レポート1提出(好きな店のエッセイ)
 準備学習:銀座もしくは表参道のショップを訪問する(以下の訪問は費用多大なので、厚かましく見るだけを実行のこと)
5:レクチャー/商空間を読み解く2(食空間/レストラン、カフェ、バーなど)
 準備学習:一流のレストランを訪問する
6レクチャー/:商空間を読み解く3(サービス空間/ホテル、ショールーム、ヘアサロンなど)
 準備学習:ラグジュアリーホテルを訪問する
7:レクチャー/商空間を読み解く4(文化・公共空間/ギャラリー、劇場、エアポート、エキナカ、図書館、保育園、学校など)
 準備学習:みんなが集まる場所を訪問する
8:レクチャー/商空間を読み解く5(空間演出/展示、ディスプレイ、インスタレーション、舞台美術など)/レポート2提出
 準備学習:銀座のウインドウを眺めつくす
9:トークセッション/レポート2(商空間の体験記)の発表と質疑応答
10:レクチャー/商空間デザイン事例の手法解析 (物件1)
11:レクチャー/商空間デザイン事例の手法解析(物件2)
13:レクチャー/商空間デザイン事例の手法解析(物件3)
14:ワークショップ/商空間の什器をデザインする(即日設計提出/レポート3)
15:ミニシンポジウム/(テーマはたとえば「コムデギャルソンのショップデザインを話そう」のようなもの)公開シンポジウム

<成績評価方法及び水準>
レポート3回提出。それぞれ100点満点で評価し、合計平均60点以上を合格とする。

<教科書>

<参考書>

<オフィスアワー>
メール連絡により随時(iij@iijima-design.com)

<学生へのメッセージ>
改めて、解析の目で街を歩き、いままで気づかなかったことを発見してほしい。すべてにデザインの触手が投じられていることに驚いてほしい。そして、何事かを一歩前に押し進めた最良のデザインの形跡を記憶してほしい。

<備考>
高級と称される店を訪問するときに、躊躇しないこと。迷惑にならないよう、しかし堂々と訪問したい。

<参考ホームページアドレス>
http:/www.iijima-design.com

 

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