2013年度工学院大学 建築学部建築デザイン学科

現代の物理学(K)[4C21]

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2単位
武藤 恭之 助教  
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最終更新日 : 2013/12/02

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
物理学は、20世紀に入ってから大きな革新を遂げ、それまでとは全く異なった世界観を得た。本講義では、物理学概論Aおよび物理学概論Bで学習した19世紀までの物理学を基礎にして、20世紀以降の物理学について概説する。また、講義の後半では、宇宙物理学について特に詳しく扱う。
 全体を通じ、現在、物理学が達しているミクロ・マクロの世界観について、その大きな考え方を理解することを目標とする。

<授業計画及び準備学習>
 初回は、授業全体の進め方などについて説明を行うので、準備学習は不要。二回目以降の準備学習については、適宜授業内で指示する。
第1回:ガイダンス
第2回:オーダー計算とフェルミ推定
第3回:量子力学入門(1)
    物質や光の粒子性と波動性・不確定性原理
第4回:量子力学入門(2)
    シュレーディンガー方程式とその周辺
第5回:特殊相対性理論入門(1)
    マイケルソン・モーレーの実験・ローレンツ変換
第6回:特殊相対性理論入門(2)
    特殊相対性理論の不思議な帰結
第7回:一般相対性理論入門(1)
    アインシュタイン方程式の考え方
第8回:一般相対性理論入門(2)
    ブラックホール
第9回:宇宙物理学入門(1)
    宇宙における距離測定法
第10回:宇宙物理学入門(2)
    宇宙論と軽元素合成
第11回:宇宙物理学入門(3)
    銀河・銀河団
第12回: 宇宙物理学入門(4)
    星の一生
第13回:宇宙物理学入門(5)
    惑星の形成
第14回:宇宙物理学入門(6)
    太陽系の惑星
第15回:学習成果の確認(課題作成・発表)

<成績評価方法及び水準>
(1)学期末に、授業内容と関連する課題に関するレポート等の提出を求める。また、時間が許せばグループワークなどによりプレゼンテーションを行う(得点A)。題材は、最近の欧文論文などを中心に選定する予定。
(2)授業の中で適宜講義に関連する演習問題を出し、解答の提出を求める(得点B)。
 得点Aに対し70パーセント、得点Bに対し30パーセントの重みを付けて、最終的な評価点を決める。

<教科書>
特に指定しない。

<参考書>
授業の中で適宜指示する。

<オフィスアワー>
 新宿2715室 月曜日10時〜12時
 八王子1-323室 水曜日3限(授業期間中のみ)
 この他の時間にも、電子メール(ft13389@ns.kogakuin.ac.jp)で事前に連絡をいただければ対応可能です。また、電子メールによる質問も受け付けます。

<学生へのメッセージ>
・あまり数式は使わずに、最近の物理の考え方を中心に講義する予定です。
・物理学概論Aおよび物理学概論Bの知識を一応の前提としますが、必須ではありません。
・上記シラバスは一例です。詳しく扱ってほしいトピックスなどがあれば、できる限り対応します。

 

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