2013年度工学院大学 建築学部建築デザイン学科

建築再生論(Renovation and Reuse of Architecture)[3B19]

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2単位
中島 智章 准教授  
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澤岡 清秀 教授  
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最終更新日 : 2013/12/02

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 近年、社会の持続性をめぐる関心から、スクラップ・アンド・ビルドではなく、既存の建築をストックとして活用する「建築再生」という建築の営みが注目されている。本科目では「建築再生」、あるいは歴史的建造物の保存・活用をめぐる歴史、思想、制度を学び、さらに現在における建築の「コンヴァージョン」の事例について理解を深める。
 最低限の達成目標として下記の3点の理解を挙げる。

1) 近世以前の建築再生の様々なあり方
2) 近代以降に展開されてきた建築保存・活用をめぐる思想・制度
3) 現在における建築のコンヴァージョンの諸事例

<授業計画及び準備学習>
1. 古代ギリシア・ローマ建築の破壊と再生
2. フランスの各王朝の永続性重視の考え方と建築保存
3. ミュージアム建築の誕生と歴史的建造物の保存・活用
4. 歴史記念建造物委員会とヴィオレ=ル=デュク
5. アテネ憲章とアナスティローシス (部材再配置)
6. ヴェネツィア憲章とオーセンティシティの概念
7. 日本における歴史的建造物の保存・活用の歴史
8. 文化財保護法と伝統的建造物群保存地区
9. 近代化遺産という概念
10. 現在における建築のコンヴァージョンの事例1
11. 現在における建築のコンヴァージョンの事例2
12. 現在における建築のコンヴァージョンの事例3
13. 現在における建築のコンヴァージョンの事例4
14. 成績評価の説明
15. 定期試験
準備学習:日本建築史、西洋建築史、下記の参考書などの内容をしっかり復習しておくこと。

<成績評価方法及び水準>
複数のレポート課題の平均点をもって最終得点を定め、得点が60点以上の者に単位を認定する。

<教科書>
なし。

<参考書>
伊藤延男他:『新建築学大系50 歴史的建造物の保存』、彰国社

<オフィスアワー>
授業の前後。相談のある者は必ずメイルなどでアポイントメントを取ること。

<学生へのメッセージ>
成績評価は定期試験ではなくレポートをもって行いますが、ただ提出すればよいというものではなく、体裁・内容ともに出題者の要求を満たす水準に達していなければなりません。そのつもりで授業の内容をしっかり記録し理解するようにして下さい。

<参考ホームページアドレス>
www.facebook.com/cours.nakashima.tomoaki

 

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