2013年度工学院大学 建築学部建築デザイン学科

インテリアデザイン論(Interior Design)[1A15]

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2単位
飯島 直樹 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2013/12/02

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
この授業はインテリアデザインに固有な特質を概説する。インテリアデザインが社会と時代の動向、そしてその時代を表象する思想や文学、アート、映画と通底していること。それらを様々な事例(ショップ空間、食空間、オフィス、文化公共空間、サービス施設、住空間など)から読み解く。インテリアデザインの手法や分析は後期「商業インテリア」で取り上げるので、この授業ではインテリアデザインの大きな流れとその背景を20世紀の通史の中でドキュメントする。多領域の本の乱読を必須とする。

<授業計画及び準備学習>
1:授業ガイダンス。イントロダクション「インテリアデザインの特質」
2:レクチャー/20世紀(の社会、思想、芸術、デザイン)に驚く1(1901~1968)
 準備学習:絵画展「フランシス・ベーコン」を観る
3:レクチャー/20世紀(の社会、思想、芸術、デザイン)に驚く2(1968~2001)
 準備学習:②に同じ
4:レクチャー/ゼロ年代(の社会、思想、芸術、デザイン)に驚く(2001~2013)
 準備学習:「20世紀」(橋本治著)を拾い読みする
5:トークセッション/アートを知識ではなく感覚で知る/レポート提出1(フランシス・ベーコンに感じたこと、など))
 準備学習:レポート起稿(900字以上A4で1~2枚)
6:トークセッション/iいろんなデザインの世界を覗く(グラフィック、プロダクト、照明など)
 準備学習:指定した本に目を通す
7:映画から空間を観る/映画鑑賞(ベルトリッチまたはカール・ドライヤーまたはペドロ・コスタ)
 準備学習:できれば映画「ジャンゴ」(タランティーノ)を観る
8:レクチャー/空間が達成できる次元(ピーター・ズントーの建築空間)レポート提出2(映画批評)
 準備学習:ズントーの特集雑誌をグループで回覧(A+Uなど)
9:レクチャー/日本のインテリアデザインの軌跡1
10:レクチャー/日本のインテリアデザインの軌跡2
11:レクチャー/最近のインテリアデザインの動向/レポート提出3(テーマ未定)
 参考図書(ゼロ年代11人のデザイン作法/六耀社)
12:総論、レポート評価発表

<成績評価方法及び水準>
レポート3回をそれぞれ100点満点で評価し、合計平均60点以上を合格とする。

<参考書>
20世紀・上下(橋本治著筑摩文庫)、社会を変えるには(小熊英二著講談社現代新書)、寝ながら学べる構造主義(内田樹著講談社現代新書)、生物と無生物の間(福岡伸一著講談社現代新書)、ゼロ年代11人のデザイン作法(六耀社)、飯島直樹のデザイン[カズイスチカ]臨床記録1985-2010(平凡社)、インテリアデザイン空間の関係・イメージ・要素(六耀社)、日本の歴史(網野善彦著筑摩学芸文庫)

<オフィスアワー>
メール連絡により随時(iij@iijima-design.com)

<学生へのメッセージ>
内容暗記の授業ではありません。デザインへの、興味やきっかけを発見する場としてください。専用の個人ノートを保持してください。
なんでも、そこに言葉を投げかけてください。本を読む体質改善もまた必須であります。

<参考ホームページアドレス>
http://www.iijima-design.com

 

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