2013年度工学院大学 建築学部建築学科

統計学(Statistics)[1D11]

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2単位
高橋  玲 非常勤講師

最終更新日 : 2013/12/02

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
統計学の基礎を理解し,実際の場面で遭遇する統計問題を分析できるようにすることが本講義のねらいである.この目的を達成するため,以下に示す具体的な目標を設定する.
(1) 標本と母集団の関係を説明し,推測統計の基本的な考え方・役割を理解する.
(2) 標本データから計算される平均,分散といった統計値を母集団分布に一般化するにはどのような手続きが必要であるかを理解する.
(3) 統計学では標本データから得られた結果を母集団に適用する場合,ある確からしさの下に確率を用いて適用している.このため推定には確率の理解が必要となる.実際に使うことが多い代表的な確率分布を紹介し,それらの平均,分散ならびに確率の計算方法を修得する.

<授業計画及び準備学習>
1. ガイダンス,統計学とは
2. 1次元のデータ(1):度数分布とヒストグラム
3. 1次元のデータ(2):代表値,散らばりの尺度
4. 2次元のデータ(1):散布図と分割表
5. 2次元のデータ(2):相関係数,直線及び平面の当てはめ
6. 確率(1):ランダムネスと確率,標本空間と事象
7. 確率(2):確率の定義,加法定理,条件付確立と独立性
8. まとめ(1):前半
9. 確率変数(1):確率変数と確率分布,期待値と分散
10. 確率変数(2):モーメントとモーメント母関数,チェビシェフの不等式
11. 確率分布(1):二項分布,ポアソン分布
12. 確率分布(2):正規分布,指数分布
13. 多次元の確率分布
14. まとめ(2):後半
15. 学習成果の確認(試験)

<成績評価方法及び水準>
定期試験で60点以上の人に単位を認めます.

<教科書>
教科書は無し.

<参考書>
「統計学入門 (基礎統計学) 」東京大学教養学部統計学教室編,東京大学出版会(2,800円).

<オフィスアワー>
講義終了後,随時.

<学生へのメッセージ>
統計学は,ある一塊のデータに見出される関係からそれに基づいて無駄のない行動をするための情報(あるいは判断材料)を提供するものであり,実社会でも大変強力な数理的な問題解決の手段です.こうした手段を習得するため,講義では演習問題にも取り組み,理解を深められるように配慮します.

 

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