2013年度工学院大学 第2部建築学科

構造設計法(Method of Structural Design)[5F06]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
横尾 格美 非常勤講師

最終更新日 : 2013/12/02

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
近年、構造設計法の高度化が益々進む中で、解析数値に対する当該現象が見えにくくなってきている。工学という分野は正にこの点が重要であり、解析は精密になされるものの理解は単純に、大きな視野でなされることが望まれる。授業では、基準法の変遷と解析方法について説明し、最も基礎的な許容応力度による設計法を具体的な例題により理解して、更に大地震における耐震性評価についても解説する。
以下に達成目的を示す。
(1)許容応力度による設計法の理解 (2)大地震時の耐震性能評価の理解

<授業計画及び準備学習>
(1時限/2時限)
第1週
 ガイダンス/基準法の変遷
第2週
 演習/各部材の崩壊形と耐震性能
第3週
 許容応力度設計法における荷重/準備計算と地震力算定
  準備学習:下記参考書(1)構造計算例の379頁から401頁を読んでおくこと
第4週
 許容応力度設計法における地震荷重時応力算定/断面算定
第5週
 大地震時に対する設計(二次設計)の考え方
第6週
 試験/解答説明と構造設計界の現況

<成績評価方法及び水準>
出席数は6週のうち4週以上が必要である。その上で、出席率(約20点)と、第6週試験(約80点:教科書等の持込み不可)で計算した総合評価点が60点以上を合格とする。

<教科書>
配布資料(第1週に配布)

<参考書>
(1)「鉄筋コンクリート構造計算基準・同解説 2010」(日本建築学会)
(2) 図説「建築構造のなりたち」日本建築構造技術者協会編(彰国社)

<オフィスアワー>
金曜日17:30〜17:45(12階講師室)

<学生へのメッセージ>
私達は「有形」の建築物や空間を造ることが目的と考えがちであるが、本当は『安心』という「無形」のものを与えることが大切である。計算数値から、目に見える実際の現象をイメージできるような構造設計を講義します。

<備考>
欠席数が3週以上、および第6週試験を受けられない者は単位取得の資格がありませんので注意して下さい。

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2013 Kogakuin University. All Rights Reserved.