2013年度工学院大学 第2部建築学科

内外装材料(Finishing Materials)[3653]

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2単位
阿部 道彦 教授  
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最終更新日 : 2013/12/02

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
大地震時には,外装の層間変位は1/150,内装は1/300に追従できる収まりを持つことが原則である.大気中においても,建築材料は温度差による長さ変化,サーマルショック,凍結融解など多くの外的なアタックを受ける.これからの建物は省エネルギーと耐久性をいかに引き出すかがポイント.これらの基本メカニズムを習得する.

<授業計画及び準備学習>
1.再生エネルギーとLEED,CASBEE,BREAMの基本を解説.2)世界遺産に使用された1000年を超えた建築材料について素材と設計方法を解説.3)世界の環境設計事例として英国のBEDZEDやUSAのサイエンスアカデミーを解説する.4)東京の木造密集地域を事例として都市の安全のための不燃素材,防火区画,減築について解説する,また新宿区建築指導課の連担制度を学ぶ.5)建築は新築からストックに移行しており,建築コンバージョンの事例100をもとに,事例をもとに具体的に解説をする.横浜のホテルからシルバー施設などHOTELとHOSPITALは同じラテン語で共通項目が多くコンバージョンに適する.6)日本の一戸建て建築の93%は木造建築であり,木材の材種の選び方,必要断面の求め方,腐りにくい仕口や勾配の詳細を示す.釘の引き抜き耐力を使った木材の健全度の判定方法を学ぶ.7)太陽光発電を導入するときのポイント,コンバーターの寿命,方位の特性の基本的な考え方を学ぶ.8)新しい世界の建築に使用されるチタン,断熱材,LOW−Eなど機能素材を解説する.

<成績評価方法及び水準>
習熟度を測るために小さなテストを行い,習熟力に合わせて講義内容のレベルを調整する.

<教科書>
パワーポイントで作成したものを配布する.

<参考書>
建築コンバージョン100/太陽光発電がわかる事典/社団法人 日本塗装工業会色票を貸し出して習得してもらう.

<オフィスアワー>
一級建築士受験に耐えられる内容にまとめるため,小テストを実施して学習度を把握する.期末には論文形式の問題を講義の中身から出題する.

<学生へのメッセージ>
考えて答え導き出してゆくことが重要であり,疑問と問題点の把握,調査,解決への流れを習得することに力点を置く.

<備考>
一級建築士,一級施工管理士はご合格が毎年しにくくなっている.30歳を過ぎると合格率は大幅にダウンすることから過去問題の押さえ方,苦手の学科から着手して足切から脱皮することなど基本を教える.

<参考ホームページアドレス>
http://www.taisei.co.jp/      http://www.taisei-soken.com

 

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