2013年度工学院大学 第2部情報通信メディア工学科

電気回路理論(Electric Circuit Theory)[5651]

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2単位
竹本 正勝 非常勤講師  
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最終更新日 : 2013/12/02

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 電気回路理論は電気系学科目の中でも最も基礎的なものの一つであり,この知識や理解が充分でないと,その後の専門分野の理解が難しい。したがって,応用範囲が広く,基礎的な事柄を中心に回路解析に必要な考え方を身につけることを目的とする。
基礎的な問題に対して、回路方程式を立て、これが解けるようになることが目標となる。

<授業計画及び準備学習>
1.電気回路の構成要素----SI単位系・補助単位、電源、抵抗、コイル、コンデンサ
2.直流回路解析の基礎----キルヒホッフの法則、抵抗の接続法、直流の電力
3.交流回路解析の基礎(1)----正弦波交流の平均値、実効値、位相差
4.交流回路解析の基礎(2)----交流回路における抵抗、自己インダクタンス、静電容量
5.交流回路解析の基礎(3)----RLC直列回路、有効電力・無効電力
6.交流回路の記号解析(1)----複素数のベクトル表示、複素数の四則演算、正弦波の複素数表示
7.交流回路の記号解析(2)----ベクトル記号法による正弦波交流回路
              (抵抗回路、インダクタンス回路、容量回路、RL直列回路)の解析
8.交流回路の記号解析(3)
           ----RC直列回路、RLC直列回路、複素インピーダンスと複素アドミタンス
9.ベクトル軌跡、共振回路、相互誘導回路
10.線形回路網解析(1)----回路方程式、ブリッジの平衡条件、回路網に関する定理(1)
11.線形回路網解析(2)----回路網に関する定理(2)
12.二端子対回路網(1)----アドミタンス行列、インピーダンス行列
13.二端子対回路網(2)----四端子定数
14.ひずみ波交流(1)
15.ひずみ波交流(2)

<成績評価方法及び水準>
成績評価は定期試験の成績による。レポート提出状況も加味する。
第2種電気工事士程度を目標とし、原則として60点以上を合格とする。

<教科書>
「基礎電気回路1(第2版)」 有馬泉,岩崎晴光 共著 (森北出版)

<参考書>
「Schaum's outline of theory and problems of basic electricity」
Milton Gussow 著 McGrow-Hill出版
「Schaum's outline of theory and problems of electric circuits third edition」
Joseph A. Edminister and Mahmood Nahvi著 McGrow-Hill出版

<オフィスアワー>
新宿校舎では金曜日15時頃〜16時頃 ただし、これ以外にも都合の良い時もあるので、e-mail等で予約して相談して欲しい。

<学生へのメッセージ>
この時間で勉強する内容は電気の基礎であり、特に回路方程式を立てるまでが回路理論であって、これを解くには数学の力が必要となる。したがって、線形代数や、微分積分、三角関数、複素数、ベクトル等の知識が必須となるので、あらかじめ勉強しておいて欲しい。

 

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