2013年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科
デジタル信号処理(Digital Signal Processing)[1D14]
2単位 篠原 克幸 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 視覚信号,音声信号などアナログ信号は自然界に存在し,われわれの生活に重要な情報を提供する.デジタル信号処理は,このアナログ信号を標本化定理に基づきデジタル信号に変換し,この信号の畳込み演算,高速フーリエ変換,Wavelet変換など代数演算(加減乗除)で処理する方式であり,極めて広範囲な分野で必須な技術となっている.講義では,デジタル信号処理の基本的考え方,種々の分野への応用を解説する.
達成目標は,信号の標本化と量子化,畳み込みとインパルス応答,周波数応答.デジタルフィルタの構成法,画像信号解析などを通し,信号処理の考え方,基本演算法を身につける
- <授業計画及び準備学習>
- 準備学習
線形システム論を受講していることが望ましい。
【1】標本化と量子化 1)アナログ信号とは、デジタル信号とは 2)信号の標本化と完全再生の条件 3) 信号の畳み込み表現 4) 周波数とは、なぜ時間領域の信号を周波数領域へ変換するのか? 5) 信号の周波数領域への変換(フーリエ変換) 6) フーリエ変換の理解度チェック 【2】信号の周波数特性とデジタル化 7)フーリエ変換とスペクトル 8)アナログ信号のサンプリング(標本化) 9)信号の周波数特性、帯域制限とエリアシング 10)標本化信号の量子化(量子化二乗誤差最小の考え方:最適量子化) 11)信号のサンプリング、量子化の理解度チェック
【3】 画像信号とデジタルフィルタ
12)システムのインパルス応答とZ変換 13) 伝達関数 14)フィルタの周波数特性 15)画像の輪郭と微分フィルタ
- <成績評価方法及び水準>
- 講義の理解度チェック演習(レポート課題および演習)を50点,定期試験を50点に換算し,レポート課題30点以上、定期試験35点以上を合格とする
- <教科書>
- プリント
- <参考書>
- デジタル信号処理」 貴家 仁志著(昭晃堂)
「デジタル信号処理」 電子情報通信学会編(コロナ社) 「デジタル信号処理」 辻井重男,久保田 一(オーム社)
- <オフィスアワー>
- 月曜びから金曜日(水曜日を除く)の6時から10時
- <学生へのメッセージ>
- 2から3回の講義ごとに理解度チェック課題を,必要な知識とともに整理して,提出してください。
予習は,講義中に「次回は何々」と講義の中心テーマを提示しますので,参考書等で概要を調べてください
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