2013年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科

デジタル信号処理(Digital Signal Processing)[1D14]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
篠原 克幸 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2013/12/02

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
視覚信号,音声信号などアナログ信号は自然界に存在し,われわれの生活に重要な情報を提供する.デジタル信号処理は,このアナログ信号を標本化定理に基づきデジタル信号に変換し,この信号の畳込み演算,高速フーリエ変換,Wavelet変換など代数演算(加減乗除)で処理する方式であり,極めて広範囲な分野で必須な技術となっている.講義では,デジタル信号処理の基本的考え方,種々の分野への応用を解説する.
達成目標は,信号の標本化と量子化,畳み込みとインパルス応答,周波数応答.デジタルフィルタの構成法,画像信号解析などを通し,信号処理の考え方,基本演算法を身につける

<授業計画及び準備学習>
 準備学習  
  線形システム論を受講していることが望ましい。

【1】標本化と量子化
1)アナログ信号とは、デジタル信号とは
2)信号の標本化と完全再生の条件
3) 信号の畳み込み表現
4) 周波数とは、なぜ時間領域の信号を周波数領域へ変換するのか?
5) 信号の周波数領域への変換(フーリエ変換)
6) フーリエ変換の理解度チェック

【2】信号の周波数特性とデジタル化
7)フーリエ変換とスペクトル
8)アナログ信号のサンプリング(標本化)
9)信号の周波数特性、帯域制限とエリアシング
10)標本化信号の量子化(量子化二乗誤差最小の考え方:最適量子化)
11)信号のサンプリング、量子化の理解度チェック 

  
【3】 画像信号とデジタルフィルタ

12)システムのインパルス応答とZ変換
13) 伝達関数
14)フィルタの周波数特性
15)画像の輪郭と微分フィルタ
 

<成績評価方法及び水準>
講義の理解度チェック演習(レポート課題および演習)を50点,定期試験を50点に換算し,レポート課題30点以上、定期試験35点以上を合格とする

<教科書>
プリント

<参考書>
デジタル信号処理」 貴家 仁志著(昭晃堂)
「デジタル信号処理」 電子情報通信学会編(コロナ社)
「デジタル信号処理」 辻井重男,久保田 一(オーム社)

<オフィスアワー>
月曜びから金曜日(水曜日を除く)の6時から10時

<学生へのメッセージ>
2から3回の講義ごとに理解度チェック課題を,必要な知識とともに整理して,提出してください。
予習は,講義中に「次回は何々」と講義の中心テーマを提示しますので,参考書等で概要を調べてください

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2013 Kogakuin University. All Rights Reserved.