2013年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科

オブジェクト指向プログラミング(Object-oriented Programming)[2378]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
倉林 有 非常勤講師

最終更新日 : 2013/12/02

<授業のねらい及び具体的な達成目標>

 以下を目標とする。

● Java を用いて簡単なプログラミングができるようになること

● オブジェクト指向の基本的な概念を理解すること

<授業計画及び準備学習>

 本授業を受ける前までに、C 言語の関数と構造体、もしくは、VBA のプロシージャとユーザー定義型を自在に操れるようになっていることが望ましい。

 また以下は、15. の期末試験を除き、学ぶ内容の順番を示していて、必ずしも授業回数に一致しない。特に、メソッドまでは C 言語の規則とかなり似ているので、早く進む可能性が高いことに注意し、予習に役立ててほしい。

 なお、以下の [ ] 内の数字は、教科書の章番号を示す。

01. プログラミングの準備 [02]、
  変数: 値の入れ物 [03]
02. 演算子: 処理のための記号 [04]、
  コマンドライン引数: プログラムへデータを渡す [05]
03. データ型: データの種類を表すもの [06]、
  条件分岐: 条件により、プログラムの流れを変える [07]
04. 繰返し制御: 同じことを繰り返し、適切に止める [08]
05. 配列: 同じ種類のものを一纏めに扱う [09]
06. メソッド: 複数の処理を一つに纏める [10]
07. クラス: 変数とメソッドを纏めたもの [11]
08. クラスの作成と利用 [12]
09. アクセス修飾子: クラスとその中身へのアクセス制限 [13]
10. 継承: クラスの機能を引継がせ、利用する [19]
11. ポリモーフィズム: 同名のメソッドにより、異なる処理を異なるクラスに課す [20]
12. API 仕様: Web ブラウザで閲覧する、機能一覧表 [14]
13. 例外: 不具合の検知と処理 [16]
14. ストリーム: プログラムとコンピュータとのデータのやりとり [24]
15. 期末試験

<成績評価方法及び水準>

 期末試験 (60%)、提出課題 (40%)。

 ただし、提出課題は、オブジェクト指向・演習と共通とする。

<教科書>

宮本 信二, "基礎からの Java 改訂版," ソフトバンク クリエイティブ株式会社, 東京, 2010.
http://www.sbcr.jp/products/4797359275.html

<参考書>

● 入門書

 入門書は、2 種類利用して学習することを勧める。互いの記述の不足を補うためである。この授業の教科書は入門書であるので、以下に紹介したもののうち 1 つを入手して学習することを勧める。ただし、「スッキリわかる Java 入門」以外は 2 冊ずつ必要になるので、注意すること。

川場 隆, "わかりやすい Java 入門編," 株式会社秀和システム, 東京, 2009.
http://www.shuwasystem.co.jp/products/7980html/2403.html
川場 隆, "わかりやすい Java オブジェクト指向編," 株式会社秀和システム, 東京, 2010.
http://www.shuwasystem.co.jp/products/7980html/2571.html

中山 清喬 他, "スッキリわかる Java 入門," 株式会社インプレスジャパン, 東京, 2011.
http://www.impressjapan.jp/books/3086

結城 浩, "Java 言語プログラミングレッスン 第 3 版 (上)," ソフトバンク クリエイティブ株式会社, 東京, 2012.
http://www.sbcr.jp/products/4797371253.html
結城 浩, "Java 言語プログラミングレッスン 第 3 版 (下)," ソフトバンク クリエイティブ株式会社, 東京, 2012.
http://www.sbcr.jp/products/4797371260.html


● リファレンス

Ken Arnold 他, "プログラミング言語 Java," ピアソンエデュケーション, 東京, 2007.
http://www.pej-hed.jp/washo/26.html

<オフィスアワー>

 非常勤のため、基本的に授業前後、もしくは、メールでの対応となる。

<学生へのメッセージ>

 以下をよく読んでおくこと。

 プログラミングの授業は、「ついていく」ことが習得する上で重要となる。時間がたってから復習して取返すのは、非常に難しい。従って、予習復習を十分に行うこと。

 本科目は、講義と演習の 2 こまで 1 つの内容となる。従って、どちらか一方にのみ参加することは構わないが、主に自助努力がかなり要求されるために、合格が難しくなることを認識しておくこと。なお、1 こまの履修登録でも 2 こま参加してよいし、それが望ましい。

 また、各自には以下の行動を求める。

● 授業には必ず教科書を持参すること。
● 予習のために、このシラバスを参考にすること。
● 授業中に分からないことがあれば、まずは教員に質問して解決すること。

 授業中、分からないにもかかわらず質問しない者は、合格が特に難しくなる。

 

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