2013年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科
オブジェクト指向プログラミング(Object-oriented Programming)[2378]
2単位 倉林 有 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
以下を目標とする。
● Java を用いて簡単なプログラミングができるようになること
● オブジェクト指向の基本的な概念を理解すること
- <授業計画及び準備学習>
本授業を受ける前までに、C 言語の関数と構造体、もしくは、VBA のプロシージャとユーザー定義型を自在に操れるようになっていることが望ましい。
また以下は、15. の期末試験を除き、学ぶ内容の順番を示していて、必ずしも授業回数に一致しない。特に、メソッドまでは C 言語の規則とかなり似ているので、早く進む可能性が高いことに注意し、予習に役立ててほしい。
なお、以下の [ ] 内の数字は、教科書の章番号を示す。
01. プログラミングの準備 [02]、 変数: 値の入れ物 [03] 02. 演算子: 処理のための記号 [04]、 コマンドライン引数: プログラムへデータを渡す [05] 03. データ型: データの種類を表すもの [06]、 条件分岐: 条件により、プログラムの流れを変える [07] 04. 繰返し制御: 同じことを繰り返し、適切に止める [08] 05. 配列: 同じ種類のものを一纏めに扱う [09] 06. メソッド: 複数の処理を一つに纏める [10] 07. クラス: 変数とメソッドを纏めたもの [11] 08. クラスの作成と利用 [12] 09. アクセス修飾子: クラスとその中身へのアクセス制限 [13] 10. 継承: クラスの機能を引継がせ、利用する [19] 11. ポリモーフィズム: 同名のメソッドにより、異なる処理を異なるクラスに課す [20] 12. API 仕様: Web ブラウザで閲覧する、機能一覧表 [14] 13. 例外: 不具合の検知と処理 [16] 14. ストリーム: プログラムとコンピュータとのデータのやりとり [24] 15. 期末試験
- <成績評価方法及び水準>
期末試験 (60%)、提出課題 (40%)。
ただし、提出課題は、オブジェクト指向・演習と共通とする。
- <教科書>
宮本 信二, "基礎からの Java 改訂版," ソフトバンク クリエイティブ株式会社, 東京, 2010. http://www.sbcr.jp/products/4797359275.html
- <参考書>
● 入門書
入門書は、2 種類利用して学習することを勧める。互いの記述の不足を補うためである。この授業の教科書は入門書であるので、以下に紹介したもののうち 1 つを入手して学習することを勧める。ただし、「スッキリわかる Java 入門」以外は 2 冊ずつ必要になるので、注意すること。
川場 隆, "わかりやすい Java 入門編," 株式会社秀和システム, 東京, 2009. http://www.shuwasystem.co.jp/products/7980html/2403.html 川場 隆, "わかりやすい Java オブジェクト指向編," 株式会社秀和システム, 東京, 2010. http://www.shuwasystem.co.jp/products/7980html/2571.html
中山 清喬 他, "スッキリわかる Java 入門," 株式会社インプレスジャパン, 東京, 2011. http://www.impressjapan.jp/books/3086
結城 浩, "Java 言語プログラミングレッスン 第 3 版 (上)," ソフトバンク クリエイティブ株式会社, 東京, 2012. http://www.sbcr.jp/products/4797371253.html 結城 浩, "Java 言語プログラミングレッスン 第 3 版 (下)," ソフトバンク クリエイティブ株式会社, 東京, 2012. http://www.sbcr.jp/products/4797371260.html
● リファレンス
Ken Arnold 他, "プログラミング言語 Java," ピアソンエデュケーション, 東京, 2007. http://www.pej-hed.jp/washo/26.html
- <オフィスアワー>
非常勤のため、基本的に授業前後、もしくは、メールでの対応となる。
- <学生へのメッセージ>
以下をよく読んでおくこと。
プログラミングの授業は、「ついていく」ことが習得する上で重要となる。時間がたってから復習して取返すのは、非常に難しい。従って、予習復習を十分に行うこと。
本科目は、講義と演習の 2 こまで 1 つの内容となる。従って、どちらか一方にのみ参加することは構わないが、主に自助努力がかなり要求されるために、合格が難しくなることを認識しておくこと。なお、1 こまの履修登録でも 2 こま参加してよいし、それが望ましい。
また、各自には以下の行動を求める。
● 授業には必ず教科書を持参すること。 ● 予習のために、このシラバスを参考にすること。 ● 授業中に分からないことがあれば、まずは教員に質問して解決すること。
授業中、分からないにもかかわらず質問しない者は、合格が特に難しくなる。
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