2013年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科

情報処理概論及演習(Fundamental Information Processing and Exercise)[3116]

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3単位
倉林 有 非常勤講師

最終更新日 : 2013/12/02

<授業のねらい及び具体的な達成目標>

 コンピュータ科学科の学生が、学部での学習、研究において最低限必要な範囲で、コンピュータを一通り使えるようになることを達成目標とし、授業を行う。

 前期はコンピュータとアプリケーションソフトウェアの利用、後期はプログラミングが内容の中心となる授業と演習を行う。

<授業計画及び準備学習>

 以下では、[ ] 内に教科書の章を示す。
 ただし「利用ガイド」とは、入学時に配布される「情報科学研究教育センター利用ガイド」のこと。

【前期】
01. 授業と設備のガイダンス [利用ガイド、3、4 章]
02. e-learning、学内ネットワークへの接続法、情報量 [利用ガイド、1 章]
03. 数体系、日本語入力の仕組みとワープロの基本操作 [1 章、5 章]
04. ワープロソフトウェア Word の各種機能 [5 章]
05. コンピュータネットワーク [1 章]
06. 検索エンジンによる情報検索 [3 章]
07. スプレッドシートソフトウェア Excel の基本操作 [6 章]
08. Excel の利用 [6 章]
09. プレゼンテーションソフトウェア PowerPoint の利用 [7 章]
10. Web ページ [3、8 章]
11. HTML 編集による Web ページ制作 [8 章]
12. 組版システム LaTeX の概要 [9 章]
13. LaTeX の利用 [9 章]
14. 総復習
15. 期末試験


 後期の授業は、別の必修科目で学ぶ C 言語の基本的知識を前提に授業を行う。それに関して、下方の <学生へのメッセージ> をよく読んでおくこと。

【後期】
01. Excel VBA の基本操作 [1 章]、変数等の利用法 [2 章]
02. 四則演算 [2 章]、演習 [1、2 章]
03. 条件分岐 [3 章]、繰返し文による反復処理 [4 章]
04. 演習 [3、4 章]
05. プロシージャ: 処理を纏めたもの [5 章]
06. 演習 [5 章]
07. VBA のオブジェクト指向的部分 [6 章]
08. グラフの描画 [6 章]、配列 [9 章]
09. ユーザー定義型 [9 章]、演習 [6、9 章]
10. 演習 [6、9 章]
11. 再帰呼出しによる反復処理 [7 章]
12. 文字列の処理 [8 章]
13. 演習 [7、8 章]
14. 総合演習
15. 期末試験

<成績評価方法及び水準>

 期末試験 (40%)、演習課題 (60%)。

 ただし、以下の補則に注意すること。
 公欠、もしくは、それに準ずるもの以外の欠席は、1 回につき、課題演習 1 回の満点分の減点とする。
 期末試験を 1 度でも受験しなかった場合、履修放棄と見なす。

<教科書>

前期: 荒 實 他, "理工系学生のためのコンピュータリテラシー," 共立出版株式会社, 東京, 2011.
http://www.kyoritsu-pub.co.jp/bookdetail/9784320122833

後期: 加藤 潔, "Excel 環境における Visual Basic プログラミング 第 2 版," 共立出版株式会社, 東京, 2006.
http://www.kyoritsu-pub.co.jp/bookdetail/9784320121409

<参考書>

 プレゼンテーションに関して、以下の書籍を読むことを勧める。

藤原 慎也, "誤解されないコミュニケーションの技術," 株式会社同友館, 東京, 2008.
http://www.doyukan.co.jp/store/item_043840.html

倉島 保美, "英語プレゼンテーションの技術," 株式会社日本経済新聞出版社, 東京, 2006.
http://www.nikkeibook.com/book_detail/31291/



 また、当授業とは直接関係ないが、後期の内容を円滑に理解するため、以下の C 言語の入門書を紹介しておく。C 言語の授業の教科書の他に入門書を 1 冊入手し、学習することを勧める。

川場 隆, "わかりやすい C 入門編," 株式会社秀和システム, 東京, 2011.
http://www.shuwasystem.co.jp/products/7980html/3083.html

山田 和夫, "基礎からの C," ソフトバンク クリエイティブ株式会社, 東京, 2008.
http://www.sbcr.jp/products/4797349818.html

<オフィスアワー>

 非常勤のため、基本的に授業前後、もしくは、メールでの対応となる。

<学生へのメッセージ>

 以下をよく読んでおくこと。

 本科目で扱う内容すべてについて、授業時間内に十分に取組むのは不可能であるため、多くの宿題を課す。これらの宿題は、各自の負担をむしろ軽減することに繋がるから、必ず取組むこと。

 そこで早速、後期の学習準備として、最初の宿題をここに記す。

[宿題]

 夏季休業が終わるまでに、C 言語について次の 3 点を習得しておくこと。

● 関数を自作し、利用できるようになる。
● 引数とそうでないものを見分けられるようになる。
● 実引数と仮引数を区別できるようになる。


 その他、学習に関する困難を少しでも緩和するため、次の行動が各自に望まれる。

● 積極的に授業に参加する。
● このシラバスを参考に、予復習を十分にする。
● 授業中に分からないことがあれば、質問して解決する。

 また、初回の授業では必ず以下の 2 冊を持参すること。

● 情報科学研究教育センター利用ガイド
● 前期の教科書

 

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