2013年度工学院大学 建築学部

建築法規(Architectural Regulation)[5171]

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2単位
後藤  治 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]
町田 修二 非常勤講師

最終更新日 : 2013/12/02

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
必修科目として受講することの意味を考えてほしい。「建築」を修学したと言うからには建築法規を語ることができなければならない。建築を語るためには法規の持つ意味を理解しなければならない。「建」の字がもともと持つ意味に都市計画に連なることもあり、まちづくりを語るにも同様である。
もちろん、一級建築士資格取得のために「建築法規」が国土交通大臣が指定する建築に関する科目としてあり、建築法規の習得は必須である。
建築物を計画するあるいはまちを計画するためには、一定のルールに則らなければならず、そのルールの一つに建築基準法があり、都市計画法等がある。皆様がこれらの法律を理解するためのテクニックを授けるような内容としたい。

建築法制度の基礎を学び、個々の法律の条文が意味するところ及びそれらの条文が相互に関連することを理解する。同時に、一級建築士受験科目の「建築法規」の出題事例を解くことで、受験に臆することなく立ち向かえるような気力を醸成する。

<授業計画及び準備学習>
第1週:授業のガイダンス
    授業の進め方
法体系、建築法制度の基礎及び建築法規の起源と変遷    
    準備学習 : 配布資料(主に例題)を自己学習し、次回の授業に備えること。(以降同じ)

第2週:用語と算定方法 (建築基準法の用語の定義 、面積、高さ等の算定方法等)
    条文の主語について
    準備学習:第1週に同じ
第3週:個々の建築物に関する規定 単体規定1 ・一般構造規定 ・設備規定

第4週:単体規定2 ・構造設計と構造計算の原則 ・構造計算の方法 ・各種構造種別ごとの基準

第5週:単体規定3・防火関係規定(・建築基準法と消防法 ・内装制限 ・防火区画 ・特殊建築物等の耐火性能)
第6週:単体規定4 避難施設等(廊下、直通階段、避難階段、非常口) ・排煙設備 ・非常用の照明 ・非常用の進入口 ・避難安全検証法)

第7週:都市環境を作る建築の規定(集団規定)1 ・都市計画法と建築基準法 ・用途地域制 

第8週:集団規定2 ・道路の定義 ・敷地の接道義務 ・道路内の建築制限 ・敷地面積の制限

第9週:集団規定3 ・密度地域制 ・建ぺい率制限 ・容積率制限

第10週:集団規定4 ・形態地域制 ・高さの制限 ・道路高さ制限、隣地高さ制限、北側高さ制限 ・高度地区 ・天空率による高さ制限の性能規定化

第11週:集団規定5 ・日影規制 ・防火地域性 ・地区計画等

第12週:制度規定 ・手続きの種類と関係機関 ・確認と許可 ・中間、完了検査 ・維持保全 ・違反建築物

第13週:建築関係法規 ・設計、工事関連の法規(建築士法、建設業法) ・良好な建築促進の法規(バリアフリー法、耐震改修促進法、住宅品質確保法、景観法、都市緑地法)

第14週:予備

第15週:学習成果の確認(定期試験)

<成績評価方法及び水準>
原則として定期試験による評価とする。60点以上の者に単位を認める。
ただし、試験の点数が50点以上60点未満の者で、かつ、授業内で実施した3回の小テストを全て受けた者は、レポート提出を認め、レポート内容が単位認定相当と判断される場合には最終成績を60点とする。
また、不定期に実施する出席確認において、全て欠席の者の成績評価は「A」を上限とする。

<教科書>
建築学の基礎4 建築法規〔第2版〕/共立出版(株)
その他、オリジナル資料を授業の度に配布する。

<参考書>
建築法規(実教出版)

<オフィスアワー>
授業終了後適宜

 

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