2013年度工学院大学 建築学部

物理学概論B(K)[4372]

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2単位
太田 俊彦 非常勤講師

最終更新日 : 2013/12/02

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
「物理学概論A」で学んだ力学を基礎にして、熱力学、電磁気学、現代物理学についての講義を行う。
「熱力学」では、熱、温度の物理的意味を正しく理解し、物質の状態変化とエネルギーのやりとりを把握できることを目的とする。「電磁気学」では、電気・磁気現象を取り上げる。電場・磁場という「場」を使って現象を理解する。 「現代物理学」では、20世紀の物理学の発展により分かってきた原子の構造や物質の成り立ち、放射線について学習する。
以上により、力学で取り扱った「物体の運動」から一歩進んで、抽象的な存在である「エネルギー」「状態」「場」などについて物理学的なものの見方を身につけることを目的とする。

<授業計画及び準備学習>
準備学習については授業中に指示する。初回は、物理学概論A「力学」の内容のうち、特にエネルギーの部分を復習してくること。

[第1回〜第6回 熱力学]
第1回 力学の復習: エネルギー保存則、熱平衡状態と温度
第2回 気体の状態方程式、気体分子運動論
第3回 熱力学第1法則(定積変化、定圧変化)
第4回 熱力学第1法則(等温変化、断熱変化)
第5回 熱力学第2法則
第6回 熱機関の効率、カルノーサイクル

[第7回〜第12回 電磁気学]
第7回 電荷、クーロンの法則
第8回 電場、ガウスの法則
第9回 電位、キャパシター(コンデンサー)
第10回 電気抵抗、電力、電気回路
第11回 磁石、電流と磁場
第12回 電磁誘導の法則、マウスウェル・アンペールの法則、電磁波

[第13回〜第14回 現代物理]
第13回 原子の構造と物質の成り立ち 
第14回 原子核、核反応、放射線

第15回 期末試験

内容は様子を見て変更、取捨選択することがある。

<成績評価方法及び水準>
授業中に適宜、問題演習を行う。またレポート課題を課す。これら平常点と期末試験の合計が60点以上を合格とする。

<教科書>
第4版 基礎物理学 原 康夫 著 (学術図書出版社)

<オフィスアワー>
演習開講日以外は担当者は不在である為、質問は授業の前後に受け付ける。

 

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