2013年度工学院大学 建築学部

ロジカルライティングI(Logical Writing through Critical Thinking I)[3507]

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2単位
和田 朋子 准教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2013/12/02

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
大学生としての「学習力」、就職活動の準備となる「コミュニケーション能力」を伸ばしましょう。

キーワード:論理的な文章を書く・研究活動の基礎力の養成・社会人基礎力の養成

「ロジカル・ライティング」とは、論理的で説得力のある文章を書くことです。現代の情報社会のなかで、母語である日本語を使用する場面でも、効率的かつ効果的なコミュニケーションを行うことが求められています。特に、論理的な文章を書く力は、大学での学修や研究活動の場だけでなく、就職活動の場、そしてその後、社会に出てからも、自分の主張を表明したり、自分の考えを伝えたりする、「自己発信」の場において、必要不可欠となる能力の一つです。

この授業では、日本語で
論理的に考えをまとめる
論理的に考えたことを相手に伝わりやすい形で書く
説得力のある文章を書くことに慣れる

活動を繰り返し、論理的な思考力および文章力を鍛え、育成することを目的とします。また、上記のような活動のなかでは様々な議論・討論を行います。お互いの持つ異なる考えを知り、新しい発見をすることで、批判的思考力(クリティカル・シンキング)を養い、これまでとは違う考え方ができるようになることも期待したいと思います。

<授業計画及び準備学習>
第1週 [ガイダンス]
授業方針・内容について説明。授業の進め方・準備の仕方を理解する。
     準備学習:シラバスをきちんと読んでおくこと。
第2週 [「ロジカル・ライティング」とは何か]
ロジカル・ライティングの全体像を概観する。
     準備学習:課題1「あなたが最も成長したと思う体験を挙げ、なぜ成長したと言えるのかを具体的な例を挙げながら600字以内で説明しなさい」
第3週 [「ロジカル・ライティング」の基本構成の理解]
文章構成の基本となる「意見・主張→根拠→念押し」を理解する。
     準備学習:前回の授業の内容を理解したうえで、課題1を修正する。
第4週 [「ロジカル・ライティング」の練習1‐1]
課題2のブレーンストーミング(ブレスト)について議論を行う。
     準備学習:課題2「将来つきたい仕事や取り組みたいこと」についてブレストを行う。
第5週 [「ロジカル・ライティング」の練習1‐2]
課題3についてお互いに書いたものを吟味する。
     準備学習:課題2を完成させる。
第6週 [「ロジカル・ライティング」のためのクリティカル・シンキング1]
与えられた問題を明確にし、主張や意見をまとめる。
     準備学習:課題3「小学生の学習意欲を高めるためには、授業や宿題でどのような工夫ができるか」についてブレストを行う。
第7週 [「ロジカル・ライティング」のためのクリティカル・シンキング2]
自身の主張の裏付けとなる根拠をのべるために、発想を広げる。
     準備学習:前回の授業の内容を理解したうえで、課題3のブレストを修正する。
第8週 [「ロジカル・ライティング」のためのクリティカル・シンキング3]
自身の主張とその根拠を、論理的に整理・構成する。
     準備学習:前回の授業の内容を理解したうえで、課題3のブレストを修正する。
第9週 [「ロジカル・ライティング」の練習2‐1]
クリティカル・シンキングを踏まえたロジカル・ライティングの練習。
課題4「あなたが外国人に最も伝えたい日本文化を1つ挙げ、その根拠とともに600字以内で説明しなさい」のブレスト
     準備学習:課題3を完成させる。
第10週 [「ロジカル・ライティング」の練習2‐2]
課題4のブレストの共有・議論。
     準備学習:課題4のブレストの完成
第11週 [「ロジカル・ライティング」の練習2‐3]
課題4の共有・議論・評価。
     準備学習:課題4を完成させる。
第12週 [メディアを批判的にとらえ、論じる1]
新聞やテレビ番組の報道を批判的にとらえ、自身の視点を述べる。
     準備学習:新聞やテレビ番組から気になった報道を取り上げ、議論する準備をする。
第13週 [メディアを批判的にとらえ、論じる2]
前回の授業で議論した話題について、自身の意見をまとめ発表する。
     準備学習:前回の授業で議論した内容を、発表できるかたちにまとめる。
第14週 [まとめ]
前期の授業の総括を行う。
     準備学習:授業ノートの整理・復習を行うこと。
第15週 [学習成果の確認(前期定期試験)]
前期定期試験を実施する。
     準備学習:全授業内容の総復習を行うこと。

<成績評価方法及び水準>
授業に出席をし、積極的に議論に参加することは大前提である。
学期末の筆記試験(20点満点)、課題レポート4本(各20点満点)に授業中の議論における貢献度を加味して総合的に評価し、60点以上の者を合格とする。

<教科書>
・「Logical Writing ―論理的な文章力を鍛える―」(大学生基礎力BOOKシリーズ)(株)ベネッセコーポレーション
・「Critical Thiking ―情報を吟味・理解する力を鍛える―」(大学生基礎力BOOKシリーズ)(株)ベネッセコーポレーション
他、適宜、プリントを配布する。

<オフィスアワー>
八王子キャンパス(総合教育棟1階の講師室にて)
水曜日 15:00〜16:00
事前にwada@cc.kogakuin.ac.jpにメールをして、アポイントを取ってください。

<学生へのメッセージ>
新聞(社説)などを読む習慣をつけることを勧める。また、準備学習として、次回の授業で話題になるトピックについて、インターネットなどを活用して、信頼性の高い情報を下調べすることは必須である。

 

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