2013年度工学院大学 建築学部

西洋建築史(History of Western Architecture)[3267]

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2単位
中島 智章 准教授  
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最終更新日 : 2013/12/02

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 西洋は「建築」という概念のふるさとである。その歴史について、各時代の装飾やデザインの特徴のみならず、どのような人々がどのような状況下でどのような意図を持ちどのような建築を建設していったか、多角的に学ぶ。
 最低限の達成目標として下記の3点を挙げる。さらには近現代の建築やわが国の伝統的な建造物とは異なる背景を持つ近代以前の西洋建築のあり方を学ぶことにより、近現代建築の真の革新性とわが国の伝統的な建造物の特質に対する理解の深化を期待する。

1) 古典主義建築のオーダー(円柱の様式)の理解
2) 教会堂建築の各形式(バシリカ式と集中式)の理解
3) 古代から近代初頭までの各建築様式の特徴の理解

<授業計画及び準備学習>
1. 「建築」の語源とウィトルウィウスの建築論
準備学習:レジュメの通読
2. 西洋建築の諸様式とその主なディテール
準備学習:レジュメの通読
3. 壁の建築と柱の建築−アルベルティとロージエ−
準備学習:レジュメの通読
4. 建築と音楽、美術、庭園
準備学習:レジュメの通読
以下、事例紹介(本年度は教会建築を取り上げる)
5. 事例紹介1
6. 事例紹介2
7. 事例紹介3
8. 事例紹介4
9. 事例紹介5
10. 事例紹介6
11. 事例紹介7
12. 事例紹介8
13. その他
準備学習:各事例紹介の『図説 キリスト教会建築の歴史』該当ページの通読
14. 成績評価の説明
15. 定期試験

<成績評価方法及び水準>
 新2年生については、定期試験で最終成績を評価し、その得点が60点以上の者に単位を認定する。
 再履修生は下記レポート課題を必ず提出する必要がある。その上で定期試験で最終成績を評価し、その得点が60点以上の者に単位を認定する。下記レポートを提出していない者の定期試験答案は採点しない。

レポート内容
 拙著『図説 パリ 名建築でめぐる旅』(河出書房新社、2008年)のpp.9〜99(図版キャプションは除く)を自筆でB5判ノートに書き写すこと。縦書きでも横書きでもよい。繰り返すが、あくまで自筆で行うこと。いうまでもないが、ワープロやコピーの使用は認めない。なお、作成したノートは試験持込可となるので、見やすいように工夫し、蛍光ペンなどで線を施してもよい。

<教科書>
中島智章:『図説 キリスト教会建築の歴史』、河出書房新社、2012年(これと『図説 西洋建築史』のみ試験持込可)

<参考書>
日本建築学会編:『三訂版 西洋建築史図集』、彰国社、東京、1990年
鈴木博之編:『図説年表 西洋建築の様式』、彰国社、東京、1998年
グルッポ7:『図説 西洋建築史』、彰国社、東京、2005年(教科書とこれのみ試験持込可)
中島智章:『図説 パリ 名建築でめぐる旅』、河出書房新社、2008年

<オフィスアワー>
水曜日の9:00〜9:20、12:30〜12:50

<学生へのメッセージ>
 学士の学位を持って建築に携わるものとして恥ずかしくない知識は得てほしいが、昔の人がどのように建築物を建てたのかを学ぶことにより、彼らの苦労を身近なものとして感じてくれると幸いである。
 なお、講義参加にあたり、最低限、次の2原則の遵守を求める。

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講義の掟2ヶ条
1)質問など講義に関係のあることを除いて
  一切声を発してはならない。
2)健康上の理由などやむをえぬ場合を除き
  退室は全く認められない。
  入室と退室を繰り返すなどは言語道断。

<備考>
授業や試験の情報は下記サイトに集約するので必ず閲覧し参照すること。

<参考ホームページアドレス>
www.facebook.com/kogakuin.architectural.history

 

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