2013年度工学院大学 建築学部

構造力学I(Structural Mechanics I)[5115]

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2単位
山下 哲郎 准教授  
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最終更新日 : 2013/12/02

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
骨組の中を流れる力は目に見えない。構造力学では、論理と直観を駆使して見えない力をとらえる方法を学ぶ。構造力学Iでは力の釣合から解ける静定構造の解析方法を学ぶ。これはあらゆる建築構造の基本であり、建築士試験に出題される構造の問題を理解する基礎ともなる。

<授業計画及び準備学習>
1 ガイダンス、力の表示方法、単位、力の平行四辺形
2 力の合成・分解・つりあい、力の三角形、示力図、連力図
3 構造物と荷重、支点、節点、集中荷重、等分布荷重、ラーメン、トラス、他
4 荷重と反力1(集中荷重、ΣX=0、ΣY=0、ΣM=0、単純梁、片持ち梁
5 荷重と反力2(特殊な荷重)、等分布荷重、モーメント荷重、他
6 荷重と反力3(様々な架構)、3ヒンジ、片持ち梁系等
7 応力とは、曲げモーメント、せん断力、軸方向力、切断法
8 応力を求める1(集中荷重)、単純梁、片持ち梁
9 応力を求める2(等分布荷重)、等分布荷重、モーメント荷重、など
10 応力を求める3(様々な架構)、片持ち梁、片持ちラーメン構造、など
11 応力を求める4(様々な架構)、単純ラーメン、3ヒンジラーメンなど
12 トラスの解法(算式解法)、節点法、切断法
13 トラスの解法(図式解法)
14 総合演習
15 習得状況調査

<成績評価方法及び水準>
出席、授業中に出題する小テストと期末試験により成績を評価します。
欠席、遅刻すると授業について来れなくなるので、厳禁です。

<教科書>
出版準備中。後期開始前には購入案内を通知。

<参考書>
図説構造力学入門、豊田正俊・島村和夫 共著、東洋書店
図解 建築構造力学の学び方、槙谷栄次・永坂具也 共著、オーム社

<オフィスアワー>
授業の後、わからない箇所は質問に来ること。構造力学演習の際でも結構です。
ふだんは新宿A2514にいます。

<学生へのメッセージ>
構造力学は建築が安全に建っているしくみを理解する上で最も重要な分野で、力の流れが読めるようになると建築の見方が変わります。中高の知識で理解できる分野で、授業に休まず地道に理解と演習を繰り返せば、誰でも習得できます。力学ができると建築士の受験にはとても有利です。
なお「構造力学演習」も必ず履修して下さい。

 

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