2013年度工学院大学 建築学部

物理学概論A(K)[3218]

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2単位
武藤 恭之 助教  
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最終更新日 : 2013/12/02

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 物理学概論Aでは、物理学の基礎となる力学について学ぶ。また、これらの学習を通じて、現実に起こる自然現象をどのようにモデル化し、数学的な方法を用いて記述していくかということを系統的に学び、後の建築系の専門科目を学習する際の基礎を築く。
具体的には、以下のような事項の達成を目標とする。
  1.物理量の単位や次元の概念の習得
  2.力学の基本法則についての理解
  3.保存量・保存則の理解
  4.自然現象を理解するための道具としての数学的手法の習得

<授業計画及び準備学習>
第1回の講義に関しては、高校数学の復習をしておくこと。第2回以降については、授業の進捗状況などを踏まえながら、その都度必要な準備学習を指定する。
 授業計画は、以下の通り。
第1回:物理における単位と次元・次元解析
第2回:物体の運動の記述
    座標系と位置ベクトル
第3回:物体の運動の記述・物理に必要な数学
    速度ベクトル・微分
第4回:物理に必要な数学
    積分・線型一階常微分方程式
第5回:物理に必要な数学・ニュートンの運動法則
    線型二階常微分方程式・第一法則
第6回:ニュートンの運動法則
    第二法則・第三法則・慣性系の概念
第7回:運動方程式の解
    力のつり合い・一次元等加速度運動
第8回:運動方程式の解
    二次元等加速度運動・抵抗力を受ける運動
第9回:運動方程式の解
    単振動
第10回:仕事とエネルギー
    仕事の定義・仕事とエネルギーの関係
第11回:仕事とエネルギー
    ポテンシャルエネルギー
第12回:運動量と角運動量の保存則
    運動量保存則・角運動量保存則・衝突運動
第13回:減衰振動
第14回:強制振動
第15回:学習成果の確認(試験)

<成績評価方法及び水準>
(1)期末試験(100点満点)を行い、その点数をA点とする。
(2)適宜演習問題を出し、解答レポートの提出を求める。この点数を、総計30点満点で換算し、その点数をB点とする。
(3)A+R×Bを最終的な得点とし、この点数が60点を超えた者を合格とする。ただし、Aが30点未満ならばR=1、Aが30点以上ならばR=[(100−A)/70]^2

<教科書>
「理工系物理学講義(改訂版)」加藤潔(培風館)

<オフィスアワー>
 新宿2715室 月曜日10時〜12時
 八王子1-323室 水曜日3限(授業期間中のみ)
 この他の時間にも、電子メール(ft13389@ns.kogakuin.ac.jp)で事前に連絡をいただければ対応可能です。また、電子メールによる質問も受け付けます。

<学生へのメッセージ>
 ・高校物理の知識は、必ずしも前提としませんが、高校数学の知識は前提とします。
 ・授業中の、講義内容に関する質問は大歓迎です。
 ・教科書の問題を解いたり、演習の授業を活用したりすることで、自分で考える力を身につけ、より深い理解につなげてください。授業のみで全てを理解することは、不可能だと考えてください。
 ・講義ノートは適宜Kuportにアップロードします。参考にしてください。

 

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