2013年度工学院大学 第1部建築都市デザイン学科

ロジカルライティングII(Logical Writing through Cri ical Thinking II)[3508]

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2単位
和田 朋子 准教授  
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最終更新日 : 2013/12/02

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
大学生としての「学習力」、就職活動の準備となる「コミュニケーション能力」を伸ばしましょう。

キーワード:論理的な文章を書く・研究活動の基礎力の養成・社会人基礎力の養成

「ロジカル・ライティング」とは、論理的で説得力のある文章を書くことです。現代の情報社会のなかで、母語である日本語を使用する場面でも、効率的かつ効果的なコミュニケーションを行うことが求められています。特に、論理的な文章を書く力は、大学での学修や研究活動の場だけでなく、就職活動の場、そしてその後、社会に出てからも、自分の主張を表明したり、自分の考えを伝えたりする、「自己発信」の場において、必要不可欠となる能力の一つです。

この授業では、日本語で
論理的に考えをまとめる
論理的に考えたことを相手に伝わりやすい形で書く
説得力のある文章を書くことに慣れる

活動を繰り返し、論理的な思考力および文章力を鍛え、育成することを目的とします。また、上記のような活動のなかでは様々な議論・討論を行います。お互いの持つ異なる考えを知り、新しい発見をすることで、批判的思考力(クリティカル・シンキング)を養い、これまでとは違う考え方ができるようになることも期待したいと思います。

<授業計画及び準備学習>
第1週 [「ロジカル・ライティング」のためのクリティカル・シンキング4]
クリティカル・シンキングを行うための「隠れた前提」を理解する。
     準備学習:前期の授業で学んだことを復習しておくこと。
第2週 [「ロジカル・ライティング」のためのクリティカル・シンキング5‐1]
クリティカル・シンキングを行うための「根拠の確かさ」を理解する。
     準備学習:配布されたワークシートを見る。
第3週 [「ロジカル・ライティング」のためのクリティカル・シンキング5‐2]
「根拠の確かさ」を意識したうえで、自身の意見について発表を行う。
     準備学習:前回の授業の内容を理解したうえで、発表の準備を行う。
第4週 [「ロジカル・ライティング」の練習3‐1]
課題5のブレーンストーミング(ブレスト)について議論を行う。
     準備学習:課題5「大学に入ると、自分の立場や意見が異なる人たちとの交流が増えます。そうした交流をする中で、心がけるべきことは何ですか?」についてブレストを行う。
第5週 [「ロジカル・ライティング」の練習3‐2]
課題5の共有・議論・評価。
     準備学習:課題5を完成させる。
第6週 [「ロジカル・ライティング」応用編1]
説得力を強化するために、根拠は「客観的なデータや事実」で固める。
     準備学習:課題6「日本国内の農業生産量を増やすための取り組み」について資料を読む。
第7週 [「ロジカル・ライティング」応用編2]
自身の主張を資料から導き出し、根拠を整理する。
     準備学習:前回の授業の内容をふまえて、課題6の主張およびその根拠をブレストする。
第8週 [「ロジカル・ライティング」応用編3]
根拠の並べ方・つなぎ方・まとめ方を意識する。
     準備学習:前回の授業の内容を理解したうえで、課題6のブレストを修正する。
第9週 [「ロジカル・ライティング」の練習4‐1]
「ロジカルライティング」応用編1〜3で学習した内容を踏まえた論文作成の練習。
課題7「少子高齢化が進む日本における労働力の確保」についてのブレスト。
     準備学習:課題6を完成させる。
第10週 [「ロジカル・ライティング」の練習4‐2]
課題7のブレストの共有・議論。
     準備学習:課題7のブレストの完成
第11週 [「ロジカル・ライティング」の練習4‐3]
課題7の共有・議論・評価。
     準備学習:課題7を完成させる。
第12週 [ロジカル・ライティング総括1]
自身で課題を見つけ、根拠となる資料を収集し、論文を作成する。
     準備学習:自主課題のトピックを見つけ、資料を収集する。
第13週 [ロジカル・ライティング総括2]
自主課題の論文執筆を進める。
準備学習:自主課題の論文執筆を進める。
第14週 [まとめ]
後期の授業の総括を行う。
     準備学習:自主課題の論文を完成させる。
第15週 [学習成果の確認(後期定期試験)]
後期期末試験を実施する。
     準備学習:全授業内容の総復習を行うこと。

<成績評価方法及び水準>
授業に出席をし、積極的に議論に参加することは大前提である。
学期末の筆記試験(20点満点)、課題レポート4本(各20点満点)に授業中の議論における貢献度を加味して総合的に評価し、60点以上の者を合格とする。

<教科書>
・「Logical Writing ―論理的な文章力を鍛える―」(大学生基礎力BOOKシリーズ)(株)ベネッセコーポレーション
・「Critical Thiking ―情報を吟味・理解する力を鍛える―」(大学生基礎力BOOKシリーズ)(株)ベネッセコーポレーション
他、適宜、プリントを配布する。

<オフィスアワー>
八王子キャンパス(総合教育棟1階の講師室にて)
水曜日 15:00〜16:00
事前にwada@cc.kogakuin.ac.jpにメールをして、アポイントを取ってください。

<学生へのメッセージ>
新聞(社説)などを読む習慣をつけることを勧める。また、準備学習として、次回の授業で話題になるトピックについて、インターネットなどを活用して、信頼性の高い情報を下調べすることは必須である。

 

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