2013年度工学院大学 第1部情報通信工学科
△世界の文学B(World Literature B)[5B06]
2単位 内山 憲一 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 世界の中のフランスに焦点を当て、その言語文化の精髄に触れる。
目標:文学作品を読むことにより、われわれの生にはどのような意味があるかという人間にとって本質的な問題を考えてみる。
- <授業計画及び準備学習>
- フランス近現代文学の流れをつくった人物を何人か選んで、それぞれの生涯や時代背景を概観した後、代表的な作品を読んでいきます。日本語に翻訳された作品を抜粋したプリントを随時配布します。音声の喚起する力を感じてもらうために原文朗読のパフォーマンスを交えたり、ビデオを鑑賞したりして、言葉で構築された作品の美しさを実感してもらいたいと思っています。
準備学習: 特に予習をする必要はありません。プリントを配布しますから、次の講義までにじっくりと読み直してみてください。興味を持ったら、授業で言及した本や関連すると思われる本を、部分的にでもいいですから読んでみることを推奨します。
1.フランス文学の特質 2.アンドレ・ジッドとその時代 3.アンドレ・ジッドの文学 4.マルセル・プルーストとその時代 5.マルセル・プルーストの文学 6.サン=テグジュペリとその時代 7.サン=テグジュペリの文学 8.アルベール・カミュとその時代 9.アルベール・カミュの文学 10.ギヨーム・アポリネールとその時代 11.ギヨーム・アポリネールの文学 12.アンドレ・ブルトンとその時代 13.シュルレアリスムの文学 14.シュルレアリスムの広がり 15.学習成果の確認(試験)
- <成績評価方法及び水準>
- 学年末の定期試験で60点以上の者を合格としますが、まず授業にきちんと出席することが成績評価の前提となります。登録だけして出席しない学生や欠席が多い学生が目につきます。出席が極端に少ない場合(例えば欠席が3分の1を大幅に超えるような場合)は試験を受けても無効とします。ただし就職活動など正当な理由がある場合には考慮します。なお試験は自筆ノート持ち込み可とする予定です。
- <教科書>
- プリントを配布します。
- <参考書>
- シュルレアリスムの広がりを示す一例: ミシェル・ビュトール『ポール・デルヴォーの絵の中の物語』(朝日出版社)
- <オフィスアワー>
- 八王子 水曜日12時30分〜14時(共通課程研究棟25号室)
新宿 水曜日15時45分〜16時15分(27階2746号室) それ以外の時間帯については相談に応じます(連絡先:ft11820@ns.kogakuin.ac.jp)
- <学生へのメッセージ>
- 一人前の大人たるもの、一人でいる時間を有効に活用しなければなりません。文学書はそのような時間を豊かなものにしてくれます。百年前の外国の文学など自分には関係ないと思うかもしれませんが、文学が踏み込もうとする人間の心の不可思議さは昔も今も同じです。文学は解答を与えてくれないかもしれません。けれども心の不可思議さに対する感性は磨いてくれます。
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