2013年度工学院大学 第1部情報通信工学科
△通信ソフトウェア論I(Communications Software I)[3B10]
2単位 小林 亜樹 准教授 [ 教員業績 JP EN ] 赤城 文子 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 情報通信の普及を担う一翼である通信ソフトウェアについて、実用的観点を交えて本質を学ぶ。
通信網の基盤としてのTCP/IPの知識を背景に、HTTPの仕組みを理解する。 その上で、通信ソフトウェアのクライアント側制御について学ぶ。 マルチメディア符号化としてのHTML5や、Cascading style sheet、Javascriptについて、演習を交えて学び、自身の力とする。
1. Web情報システムの仕組みを理解し、インターネット通信との関係を説明できること。 2. HTML5のデータ形式、基本構文を理解し、典型的な要素について記述でき、自身の表現したいことを適切に表現できること。 3. Cascading Style Sheetの役割と意味、規則構文を理解し、典型的なrule setを記述でき、HTMLとの関係を含め、表現したいことを適切に表現できること。 4. Javascriptの駆動モデルを理解し、基礎的な記述で自身の行いたい処理をHTMLなどとの連携を含めて記述できること。
- <授業計画及び準備学習>
- 完全に理解しておくべき科目:情報処理概論及演習、通信工学基礎、
履修が望ましい科目:プログラミング論I・II、プログラミング演習I・II、デジタルメディア工学基礎 関連する科目:確率・統計学、情報理論、符号理論、情報通信工学実験III、情報通信システム、通信方式論、情報通信システム、情報通信ネットワーク、インターネット論
Webサイトの仕組みについて事前に調べておくと良い。 C言語などの手続き型言語によるプログラミングが一通り出来ること。 参考書を通じて、準備をしておくことが望ましい。
1 通信ソフトウェアとしてのメディア記述とWeb情報配信システム 2 Webコンテンツ記述言語 HTML 3 HTMLによる論理的構造 4 HTMLによる外部コンテンツの記述 5 Cascading style sheet概論 6 WebデザインにおけるCascading style sheet 7 Javascript概論 8 Javascriptによる動的制御 9 イベント駆動モデル 10 インタラクションとイベント駆動 11 インタラクティブなコンテンツ 12 Javascriptによる高度なデザイン 13 プログラムされたコンテンツ 14 動きのあるWebサイト 15 デジタルメディア論の総合理解
- <成績評価方法及び水準>
- 随時課題を課し、演習並びに提出を求める。自身の力で仕上げることが条件。
併せて、試験により理解度を測り、総合得点60点以上で単位認定する。 【試験範囲】 ・コンピュータとデータ構造の基礎 ・Web情報システムとプロトコル ・マークアップ言語XHTML ・Cascading style sheet ・Javascriptによるプログラミング 【試験の合格水準】 基礎知識を有し、技術相互の関係を理解していること。 言語類は、全ての記述(文字)の意味するところが説明出来、自身で記述できること。 演算子、条件判断、繰り返し、配列、関数、イベント駆動、テキスト処理、描画処理を組み合わせてのプログラミングができること。
- <教科書>
- 講義中に資料を配付する。
- <参考書>
- 【XHTML/css 入門】
HTML/XHTML&スタイルシートレッスンブック、ソシム、ISBN 978-4883375417 【XHTML/css】 Web標準の教科書、秀和システム、ISBN 978-4798010922 実践 Web Standerds Design、技術評論社、ISBN 978-4774136844 詳解HTML&XHTML&CSS辞典、秀和システム、ISBN 978-4798023748 【Javascript】 初めてのJavaScript 第2版、オライリー・ジャパン、ISBN 978-4873114255 JavaScript 第5版、オライリー・ジャパン、ISBN 978-4873113296 【CGI/サーバ側プログラミング】 初めてのPerl 第5版、オライリー・ジャパン、ISBN 978-4873114279
- <オフィスアワー>
- 事前にmailで相談すること。
- <学生へのメッセージ>
- 非常に重要なインフラとなったWeb情報システムの基礎について学びます。
基本的な書式を理解し、システムを安全に動かす記述が出来るようになることを目指します。 コンピュータ言語を扱うため、完全に厳密な理解が求められますので、十分な予習、復習、演習が必須です。各週の課題完成には,相当の時間(基礎をなす(講義範囲外の)事前学修項目も含めると数時間以上)を要する学生もみられます. 決して難解な内容ではありませんが、安易な学習態度での単位認定はありませんので、理解出来るまで繰り返し取り組んでください。
- <備考>
- この分野の書籍やWeb上の情報には間違ったものが数多く見られます。
正しい情報を取捨選択して学んで行ってください。
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