2013年度工学院大学 第1部電気システム工学科
○回路理論I(Circuit Theory I)[6108]
2単位 鷹野 一朗 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 発電所から送られる電気,パソコンや携帯電話などを動作させる電気,これら電気の振る舞いの基本は全て回路理論により説明されます。本科目では,今後の応用科目において必要となる回路理論の基礎を確実にマスターすることを目標とします。なお,各講義で示している復習問題は進度により前後することがあります。
- <授業計画及び準備学習>
- 準備:夏休みに「電気基礎」を復習すること
1.直流回路の総括,回路素子の直列・並列の計算 復習:教科書第1章の1.11問題1-3を解答 2.直流の電力計算,分流器・倍率器 復習:教科書第1章の1.11問題4-10を解答 3.Δ⇔Y変換,鳳−テブナンの定理,重ねの理 復習:教科書第1章の1.11問題13-15を解答 4.回路方程式の立て方と解法,最大電力のための負荷抵抗と消費電力 復習:教科書第1章の1.11問題17を解答 5.交流回路の総括,RLC素子と交流・電力,位相の遅れと進み 復習:教科書第2章の2.9問題3-5を解答 6.RLC直並列回路の瞬時電流・電圧・電力 復習:教科書第2章の2.9問題6-9を解答 7.交流回路の複素表示,インピーダンス,フェーザ・フェーザ図 復習:複素数の計算法,ベクトルでの考え方 8.交流回路の複素計算とベクトル・ベクトル軌跡 復習:教科書第3章の3.6問題1-6を解答 9.RLC直列回路の複素計算,複素電力,ベクトル表示 復習:教科書第3章の3.6問題6-12を解答 10.交流回路の基礎 復習:教科書第4章の4.10問題1-2を解答 11.RL・RC直並列回路の複素計算,電力 復習:教科書第4章の4.10問題3-5を解答 12.RLC直並列回路,周波数と共振回路,Q値 復習:複素表示の実数部と虚数部の役割を理解する 13.条件付き交流回路,相互誘導回路 復習:教科書第4章の4.10問題16,18-20を解答 14.交流ブリッジ回路 復習:教科書第4章の4.10問題10-12を解答 15.学習成果の確認
- <成績評価方法及び水準>
- 定期試験(50%),中間テスト(30%),レポート(20%)により評価します。
- <教科書>
- 「電気回路論 3版改訂」平山 博・大附辰夫著(電気学会)
- <参考書>
- 以下に例を示しますが,自分が読んでみて分かりやすいと思う参考書を見つけてください。
「マグロウヒル大学演習 電気回路」Joseph A. Edminister 著、村崎 憲雄 訳(オーム社) 「電気回路基礎入門」 山口 静夫著(コロナ社) 「大学課程 電気回路(1)」 大野 克郎、西 哲生 共編(オーム社)
- <オフィスアワー>
- <前期> 八王子校舎「火,水,金,土」 新宿校舎「月,木」
<後期> 八王子校舎「火,水,金,土」 新宿校舎「月,木」 (会議,出張等により変更になる場合がありますので,メールで確認してください)
- <学生へのメッセージ>
- 電気工学の基礎となる科目なので予習・復習を必ず行ってください。この授業が充分に理解できないと回路理論IIにつながりませんので,授業でわからないところは積極的に質問してください。この科目を受講する前に前期の「電気基礎」を受講してください。学修後には,電気主任技術者試験問題が解けるレベルをめざします。
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