2013年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科
量子力学(Quantum Mechanics)[2D06]
2単位 林 光男 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 量子力学は,現代物理学及び化学の基礎である。
量子化学、固体物性論、ナノ・テクノロジー、量子コンピュータ、原子核物理学、素粒子論、宇宙論に通じる夢の多い学問である。 量子力学の基本的な問題について理解することを目標とする。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. はじめに:プランクのエネルギー量子の発見と熱放射
2. アインシュタインの光量子論と光電効果 粒子と波動の二重性 3. 電子とはなにか? ドブロイの電子の波動性とボーアの水素原子模型 4. 量子力学の成立 自由粒子のシュレーディンガー方程式とその解 5. 無限に深い井戸型ポテンシャル中の粒子のシュレーディンガー方程式を解く 6. 有限の深さの井戸型ポテンシャル中の粒子のシュレーディンガー方程式を解く 7. トンネル効果 8. 調和振動子のエネルギースペクトル 9. 球対称なポテンシャル中の粒子 角運動量の量子化 10.水素原子のエネルギー準位 11.パウリの排他原理と電子のスピン 12.光子の裁判 粒子と波動性、確率解釈について 13.固体の比熱 14.まとめ 15.宇宙と素粒子
- <成績評価方法及び水準>
- 定期試験により評価する。60点以上の者に単位を認める。出席回数を考慮する。
- <教科書>
- 林光男著 完全独習 量子力学―前期量子論からゲージ場の量子論まで― 講談社 800
- <参考書>
- 量子力学の参考書はきわめて多い。講義において教科書末の参考文献から紹介するので
自分にあったものを探すこと。 原 康夫著、量子力学 (岩波基礎物理シリーズ (5)) [単行本] 岩波 ¥3465 猪木慶治・河合光著 基礎量子力学 講談社 �5
- <オフィスアワー>
- 火曜日5限
電子メール(mhayashi@keyaki.cc.u-tokai.ac.jp)で予約すること。
- <学生へのメッセージ>
- 講義ノートを見ながら教科書を読むこと。(復習をきちんと行うこと。)
- <備考>
- 出席不良の場合、追試験再試験の受験を認めない。
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