2013年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科

無機材料化学(Inorganic Materials Chemistry)[2B08]

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2単位
大倉 利典 教授  
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最終更新日 : 2013/12/02

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 機能性無機材料のうち,主として環境・エネルギー材料,光学材料および電磁気材料の基礎理論と応用を学び,近年目覚ましく展開されつつある新材料の理解を深める。
具体的な達成目標を以下に示す。
(1) 原子,イオン,分子などのレベルで「特性(機能)」を理解する。
(2) 化学結合や固体構造が「特性(機能)」とどのような相関性をもつかを理解する。

<授業計画及び準備学習>
1. はじめに「環境・エネルギーと材料,無機材料の特性,身近な無機材料と応用製品」
2. 固体の吸着・触媒特性を利用した材料「ゼオライトの組成と構造,ゼオライトの合成と構造評価」
3. 固体の吸着・触媒特性を利用した材料「ゼオライトの用途,ゼオライトの吸着材料への応用」
4. 固体の吸着・触媒特性を利用した材料「ゼオライトの触媒・環境浄化材料への応用」
5. 固体の光学特性を利用した材料「光と原子の相互作用,レーザ発光の原理」
6. 固体の光学特性を利用した材料「発光ダイオード(LED)の特性」
7. 固体の光学特性を利用した材料「ガラス光ファイバの種類と損失要因」
8. 固体の磁性を利用した材料「磁性の起源,磁性の種類」
9. 固体の磁性を利用した材料「磁区と磁壁,磁化曲線」
10. 固体の誘電性を利用した材料「誘電性の起源,結晶中の分極,誘電率の定義」
11. 固体の誘電性を利用した材料「誘電体の種類,分極曲線,ペロブスカイト型化合物」
12. 固体の誘電性を利用した材料「圧電性,焦電性,誘電体の応用」
13. 超伝導を示す固体「超伝導体の歴史,マイスナー効果」
14. 超伝導を示す固体「高温超伝導体の構造と応用」
15. 学習成果の確認(試験)

準備学習:授業計画に記されたキーワードについて調べておくこと。

<成績評価方法及び水準>
 定期試験の成績を中心に,授業中に課す演習課題に対して提出された回答結果を10%程度加味して評価し,60点以上の者に単位を認める。

<参考書>
「工学のための無機材料科学」片山・大倉・橋本・山下 著(サイエンス社)
「入門 固体化学」L.Smart・E.Moore 著,河本・平尾 訳(化学同人)

<オフィスアワー>
 火曜日 12:15〜13:00

<学生へのメッセージ>
 1,2年次に学習した「物理,化学,無機化学,物理化学,固体化学」などの科目が基礎となるので重点的に復習すること。

 

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