2013年度工学院大学 第1部応用化学科
物理化学IV(Physical Chemistry IV)[3E13]
2単位 小林 元康 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 原子が原子がどのように結合して分子が生成するのか、量子化学の基本原理を学びながら理解する。また、原子・分子(特に有機分子)の結合状態や構造を分光学的に解析する手法を学び、そのしくみを量子化学に基づいて理解することを目標とする。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.量子論の導入
2.波動方程式 3.シュレーディンガー方程式 4.量子力学の仮説と一般原理 5.調和振動子と剛体回転子 6.水素原子と近似的方法 7.多電子原子/化学結合:二原子分子 8.多原子分子における結合と計算量子化学 9.群論:対称性の利用 10.分子分光学 11.紫外可視吸収スペクトル 12.赤外吸収スペクトル 13.核磁気共鳴分光法 14.総復習 15.期末試験 毎回授業の最後に演習を行う。解答用紙は回収する。
学習準備:講義の最後に次回の内容を予告するので、事前に教科書(マッカーリ・サイモン 物理化学)を読んでおくこと。
- <成績評価方法及び水準>
- 出席状況と期末試験の結果を総合的に判断し、100点満点中60点以上を合格とする。試験範囲は後日掲示で発表する。
- <教科書>
- マッカーリ・サイモン 物理化学 分子論的アプローチ(上)
- <参考書>
- アトキンス物理化学、バーロー物理化学
- <オフィスアワー>
- 木曜15:00-17:00八王子キャンパス
- <学生へのメッセージ>
- 分光分析は目に見えない分子の構造を明らかにできる非常に大切な技術であり、有機合成や生物工学の卒業研究でも不可欠なツールである。ただ、そのしくみを理解するには量子化学の知識が欠かせないのである。この講義で量子化学の考え方をきちんと学び、次のステップ(卒業研究や大学院)に進んでほしい。
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