2013年度工学院大学 第1部応用化学科

医薬品合成化学(Synthetic Medicinal Chemistry)[2C07]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
安井 英子 准教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2013/12/02

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
これまでに学んだ有機化学の知識が実際の医薬品合成でどのように利用されているのかを学ぶ。具体例として、医薬品“タミフル”の合成法について学ぶ。タミフルはこれまでに複数の研究グループによって合成法が開発されている。このうちの数例を取り上げて比較検討し、それぞれのグループの特色を考える。自分達が学んできた有機化学の基礎が、実社会での研究につながるものであることを体感して欲しい。
以下の項目を習得することを目指す。

医薬品開発がどのように行われるのかを説明できる。
医薬品合成に用いられている反応を説明できる。
医薬品の合成法を確立する上でどのようなことを考慮して決めるかを説明できる。
不斉合成の重要性について説明できる。

<授業計画及び準備学習>
1、授業方針説明、医薬品開発の流れについて(DVD視聴予定)
2、マクマリー概説(第6版)1〜3章の章末問題(薬箱の中から)を中心とした内容
3、マクマリー概説(第6版)4〜6章の章末問題(薬箱の中から)を中心とした内容
4、マクマリー概説(第6版)7章の章末問題(薬箱の中から)を中心とした内容
5、マクマリー概説(第6版)8章の章末問題(薬箱の中から)を中心とした内容
6、マクマリー概説(第6版)9章の章末問題(薬箱の中から)を中心とした内容
7、マクマリー概説(第6版)10章の章末問題(薬箱の中から)を中心とした内容
8、マクマリー概説(第6版)11章の章末問題(薬箱の中から)を中心とした内容
9〜11、タミフルの合成例I(ロシュグループによる合成法を学ぶ)
12〜13、タミフルの合成例II(その他の研究者による合成法を学ぶ)
14、まとめ

<成績評価方法及び水準>
出席、レポート、定期テストを総合的に評価し、60点以上のものに単位を認める。既定回数以上欠席した場合には受講放棄とみなし単位を認めない。

<教科書>
マクマリー概説(第6版)

<オフィスアワー>
授業前後

<学生へのメッセージ>
一見すると非常に難しく見える医薬品合成も、一つ一つ丁寧に見ていけば知っている反応の組み合わせです。丁寧に解説するので有機化学が苦手であっても医薬品合成に興味がある人は是非受講して下さい。ただし、復習やレポートに前向きに取り組むことが必須です。

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2013 Kogakuin University. All Rights Reserved.