2013年度工学院大学 第1部応用化学科
化学工業総論(Chemical Process Industries)[1C06]
2単位 浅岡 佐知夫 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 化学工業が人類の活動・生活に深く関係していることを理解すると同時に、これからの化学工業が向かうべき方向について産業の全体像のなかに位置づけて理解する。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.ガイダンス 化学工業と化学品
準備学習:衣食住と化学工業、エネルギー・資源・環境問題との関係、先端技術としての化学工業 2.化学工業の変遷 準備段階:これまでの化学製品の原料の変遷を調べておく 3.化学工業の役割・特徴 準備段階:化学工業の特徴を調べておく 4.無機化学工業(1)基礎化学品酸・アルカリ 準備段階:硫酸、苛性ソーダの製造法を調べておく、塩素製造とソーダ工業の関連 5.無機化学工業(2)基礎化学品アンモニア 準備段階:アンモニアの製造方法について調べておく、アンモニアが必要とされた理由 6.石油精製の役割 ガソリン、ケロセン、ディーゼルの製造 準備段階:石油精製から生み出される製品、とくに製造過程の脱硫につて調べておく 7.石油化学工業(1)エチレン、プロピレン製造とその誘導品 準備段階:エチレン、プロピレンのからの誘導品について調べておく 8.石油化学工業(2)BTXの製造とその誘導品 準備段階:BTXからの誘導品について調べておく 9.バイオテクノロジー・バイオ技術利用の化学工業 準備段階:バイオ利用技術の利点と欠点について調べておく 10.材料化学、高機能材料化学、複合材料化学 準備段階:最先端材料技術について調べておく 11.エネルギーと化学(1)エネルギー新技術と化学 準備段階:エネルギー分野における化学の貢献について調べておく 12・エネルギーと化学(2)水素エネルギー 準備段階:水素の製造方法について調べておく、 13.化学工業と環境 準備段階:大気、水域、土壌における汚染物質について調べておく 14.化学工業の将来、グリーン・サステイナブルケミストリー(GSC) 準備段階:GSCについてその意味するところを調べておく 15.学習成果の確認(レポート) 準備段階:授業で話したことを復習する
- <成績評価方法及び水準>
- 4回目から13回目までの授業の際に、演習問題を出題する。この解答をそれぞれ5点満点で採点する。最後の授業の際に、これまでの授業を踏まえて、どれだけ授業を理解したかをみるためのレポートテーマを出題する。これは50点満点で採点して、採点結果を集計して、60点以上を合格とする。
- <教科書>
- 教科書は特に使わない。毎回授業の度に、パワーポイントに基づき講義を行う。しかし資料の配布はしないので、学生諸君が重要と考える情報は各自ノートに書き写すこと。
- <参考書>
- とくに参考書はなし。
- <オフィスアワー>
- 毎回授業終了後、新宿キャンパス12F講師室にて30分程度待機している。
- <学生へのメッセージ>
- 化学を学ぶ学生諸君が、社会に出たときに少しでも化学を活用できるようになる授業をしたい。また、この授業を聴講された学生諸君が、実社会を担う人材となって欲しい。
- <備考>
- 学生諸君の予習および復習には自筆のノートを活用すること。
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