2013年度工学院大学 第1部応用化学科

有機化学III(Organic Chemistry III)[4164]

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2単位
安井 英子 准教授  
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最終更新日 : 2013/12/02

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
有機化学の重要な一分野であるカルボニル化合物について学ぶ。それぞれの合成、反応を学ぶなかで互いの関連性に気付き、各自の頭の中でカルボニル化学の体系を確立することを目指す。以下に具体例を示す。

ケトンとアルデヒドの具体的な合成法を挙げることができる。
カルボニル基への求核付加反応がなぜ起こりやすいかを説明できる。
カルボン酸誘導体(酸塩化物、酸無水物、エステル、アミド)の合成法を挙げることができる。
カルボン酸誘導体への付加脱離反応について説明できる。
カルボン酸誘導体(酸塩化物、酸無水物、エステル、アミド)の反応性の違いを説明できる。

<授業計画及び準備学習>
1 ガイダンス、カルボニル基の構造的特徴、各種官能基の特徴
  準備学習:有機化学IおよびIIの授業内容を復習しておくこと
2 アルデヒド・ケトンの構造および性質
  準備学習:2〜15回の授業および試験前には、それまでの授業の内容を復習しておくこと
3 アルデヒド・ケトンの反応
4 アルデヒド・ケトンの合成
5 カルボン酸誘導体の構造および性質
6 酸塩化物の反応と合成
7 酸無水物の反応と合成
8 エステルの反応と合成
9 アミドの反応と合成
10 エノール・エノラートの化学
11 マロン酸エステル合成
12 アセト酢酸エステル合成
13 アルドール反応・アルドール縮合
14 Claisen縮合・Dieckmann縮合
15 学習成果の確認(試験)

<成績評価方法及び水準>
出席、小テスト、期末テストの合計が60点以上を合格とする。無断欠席は4回までとする。規定回数を超える無断欠席者は履修放棄とみなし、成績評価を行わない。遅刻2回で1回欠席とみなす。

<教科書>
マクマリー有機化学概説

<オフィスアワー>
授業前後、または個別に予約をとること。

<学生へのメッセージ>
似たような構造の化合物がたくさんでてくるので混乱するかもしれませんが、それぞれの化合物の官能基を意識し、どのグループに属するのか、そのグループの特徴は何かを考えながら学んで下さい。また、反応機構は自分の手で書かなくては身につきません。紙と鉛筆を片手に予習・復習に励んで下さい。

 

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