統計学ＩＩ（Statistics II）[2D02]

＜授業のねらい及び具体的な達成目標＞

自然科学のみならず、社会科学の基礎としても重要な統計学の基本的な考え方と方法論を修得することが目的である。統計学の基礎を復習すると共に、測定に伴う誤差の概念を理解し、基本的な集計や分析ができること、またその結果から統計的な推論ができることを目標とする。
論理的な思考力と解析力を増強し、適切な問題解決能力を養成する。

（JABEE学習・教育目標）
「機械システム基礎工学プログラム」
(C)　技術者としての基礎力の習得：◎
(D)　専門知識の習得：〇
JABEE基準1の(1)の知識・能力：(d) の (1)：◎

（前提となる基礎知識と修得後の展開）
本科目を履修する前にこれまでに学んできた数学系科目を復習しておく必要がある。本科目の内容は、多くの専門科目の基礎である。そのため、本科目を習得することで他の応用科目を履修する際や卒業研究の際にその理解が円滑になる。

＜授業計画及び準備学習＞

1.[ガイダンス]高校数学(確率分野)の復習／確率・統計の歴史
　準備学習：シラバスを確認および高校数学(確率分野)を復習しておくこと

2.[記述統計] 統計用語およびヒストグラム
　準備学習：前回の講義中に指定する

3.[記述統計] 各種統計量(平均値)
　準備学習：前回の講義中に指定する

4.[記述統計] 各種統計量(分散、標準偏差)
　準備学習：前回の講義中に指定する

5.[確率分布] 正規分布
　準備学習：前回の講義中に指定する

6.[確率分布] 中心極限定理
　準備学習：前回の講義中に指定する

7.[確率分布] 様々な確率分布
　準備学習：前回の講義中に指定する

8.[推測統計] 統計的推定
　準備学習：前回の講義中に指定する

9.[推測統計] 統計的推定
　準備学習：前回の講義中に指定する

10.[推測統計] 統計的検定
　準備学習：前回の講義中に指定する

11.[推測統計] 統計的検定
　準備学習：前回の講義中に指定する

12.[応用] 回帰分析
　準備学習：前回の講義中に指定する

13.[応用] 不確かさ解析
　準備学習：前回の講義中に指定する

14.[応用] 統計学と日常生活
　準備学習：前回の講義中に指定する

15.学習成果の確認（期末試験）
　準備学習：これまでの学習内容を復習すること

＜成績評価方法及び水準＞

期末試験での評点(50%)および適宜提示する演習課題での評点(50%)の合計により成績を評価し、60点以上の受講者に単位を与える。

＜教科書＞

「完全独習　統計学入門」小島寛之著(ダイヤモンド社)

＜参考書＞

「やさしく学べる統計学」石村園子(共立出版株式会社)
「統計解析がわかる」涌井良幸、涌井貞美(株式会社技術評論社)

＜オフィスアワー＞

講義終了後、適宜時間を設ける。
その他の時間を希望する場合には、事前にメール連絡(長谷川：at13395@ns.kogakuin.ac.jp)にて調整すること。

＜学生へのメッセージ＞

これまでに学んだ数学を今一度復習した上で受講することが望ましい。本科目の内容は、自然科学のみならず、社会科学の基礎にもなっている。表層だけ理解するのではなく、本質的な理解と共に解法を体得してほしい。そのためにも単にやり方を覚えるのではなく、時間を掛けて試行錯誤しながら、愚直に考え抜くことを大切にしてほしい。

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