2013年度工学院大学 第1部機械システム工学科

工業材料(Engineering Materials)[1D03]

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2単位
丹羽 直毅 非常勤講師  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2013/12/02

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
工業材料とは「人間の生活を支えている様々な工業製品(身近な家電製品、時計、カメラ、自動車、電車、船舶、ロケット、ロボット、その他産業機械等)を構成している材料」を意味します。
これら工業製品は、人間の役に立つことは当然として、故障したり、破損したりして、所期の目的を果たせなかったり、人間に危害を及ぼすことがあってはいけません。
設計する時には、設計する人と製造する人とのコミュニケーション手段である図面に、「形状、寸法、公差」の他に「材料の指定」も行います。製品開発の良いアイデアがあったとしても、工業材料の知識無しには、設計図が画けず、製品にならないことになります。授業では、工業材料の種類、性質、力学的特性、性能評価、生産技術(加工性、設備等)について理解し、将来、自信を持って自分が設計した製品を世の中に送り出すことができるよう学習して下さい。
(JABEE機械システム基礎工学プログラムの学習・教育目標);(D−1):◎
(JABEE基本キーワード);材料の力学的性質、工業材料の種類、工業材料の性質、性能評価、加工法、等。
(JABEE個別キーワード);応力とひずみ、機能による分類、組成による分類、力学的特性、機能的特性、材料試験法、等。
(前提となる基礎知識と修得後の展開);「基礎知識」については、不問です。「履修後の展開」として期待されることは、機械を「設計」する段階で、コストと強度上の安全性(=品質)の点から、「材料」を常に考慮した「設計」を心掛けられるようになるでしょう。

<授業計画及び準備学習>
1) 「ガイダンス」     
2) 「工業材料総論」  
3) 「材料と設計の関わり」
4) 「材料強度の基礎」
5) 「材料試験」
6) 「材料の微視構造と材料特性」
7) 「熱処理の基礎」
8) 「鉄鋼材料(1/2)」
9) 「鉄鋼材料(2/2)」
10) 「非鉄金属材料」
11) 「高分子材料」 「セラミックス材料」
12) 「複合材料」
13) 「機能性構造材料」と「新材料概論」
14) 「工業材料と機械設計」
15) 学習成果の確認 (期末試験) 

<成績評価方法及び水準>
定期試験において成績の評価を行い、60点以上の者を合格とします。 試験において資料の持ち込みは一切不可とします。
「機械システム基礎工学プログラム」の学習・教育目標、D−1、は上記の基準を満たせば達成されます。

<教科書>
なし。

<参考書>
「工業材料」(鈴木秀人編著、オーム社)
「設計者に必要な材料の基礎知識」(手塚則雄、米山猛著、日刊工業新聞社)

<オフィスアワー>
講義終了後教室,または、メールで。

<学生へのメッセージ>
将来機械設計や製造を志す人は、工業材料に関する知識は必要不可欠です。

 

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