2013年度工学院大学 第1部機械工学科 メカノデザインコース

塑性加工学(Plastic Working of Metals)[1C01]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
久保木 功 教授

最終更新日 : 2013/12/02

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
塑性加工は、金属材料(工業材料の中でとくに使用割合が大きい)の素形材や最終製品部品の製造に欠かすことのできない加工法で、非常に多くの物が塑性加工によってつくられる。この講義では、金属材料の塑性変形と各種塑性加工の基礎知識を習得する。
(JABEE学習・教育目標)
「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:基礎工学・専門工学の習得◎
(JABEEキーワード)
「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:塑性加工、曲げ、素材製造、弾性と塑性、眞応力と眞ひずみ、転位、降伏条件、トライボロジー、引張・圧縮・せん断応力とひずみ、応力解析(応力状態、応力成分)
(前提となる基礎知識と習得後の展開)
本科目の履修前に、機械作成法、金属材料工学を履修しておくことが望ましい。本科目の習得後は、精密加工法を習得することが望ましい。

<授業計画及び準備学習>
1.[塑性加工とはなにか?] ■塑性加工のはたらき ■どのようなところ、目的で使われているか?
2.[塑性加工に用いられる材料(1)] ■塑性変形機構 ■弾性と塑性
3.[塑性加工に用いられる材料(2)] ■転位の運動 ■応力とひずみ 
4.[塑性加工の基礎(1)] ■加工硬化 ■異方性
5.[塑性加工の基礎(2)] ■加工温度と塑性 ■加工速度と塑性
6.[塑性加工の種類(1)] ■せん断加工 ■曲げ加工
7.[塑性加工の種類(2)] ■深絞り加工 ■張り出し加工 ■スピニング加工
8.[塑性加工の種類(3)] ■鍛造加工(熱間鍛造、温間鍛造)
9.[塑性加工の種類(4)] ■鍛造加工(冷間鍛造) ■転造
10.[塑性加工の種類(5)] ■圧延加工
11.[塑性加工の種類(6)] ■押出し加工 ■引抜き加工 
12.[加工と熱処理の組合せ] ■各種加工熱処理法
13.[塑性加工のトライボロジー(1)] ■摩擦、摩耗、潤滑
14.[塑性加工のトライボロジー(2)] ■工具、金型
15.[まとめ、学習成果の確認]

<成績評価方法及び水準>
課題・レポート、期末試験で評価し、その60%以上で単位を認める。
5回以上の欠席は不可とする。

<教科書>
川並高雄 他著『基礎塑性加工学(第2版)』 森北出版 

<参考書>
尾崎龍夫 他著 『機械製作法1-鋳造・変形加工・溶接-』 朝倉書店

<オフィスアワー>
月曜日 14:30〜14:50. それ以外でもメール(at13271@ns.kogakuin.ac.jp)で約束の上,対応可。

<学生へのメッセージ>
「身の回りのものが、どのようにつくられたのか?」を調べてみてください。塑性加工が関係しているものの多さに驚くはずです。それは、塑性加工が「ものづくり」にとって不可欠な加工法だからです。

<備考>
「機械製作法」を履修していることが望ましい。

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2013 Kogakuin University. All Rights Reserved.