2013年度工学院大学 第1部機械工学科 メカノデザインコース
△塑性加工学(Plastic Working of Metals)[1C01]
2単位 久保木 功 教授
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 塑性加工は、金属材料(工業材料の中でとくに使用割合が大きい)の素形材や最終製品部品の製造に欠かすことのできない加工法で、非常に多くの物が塑性加工によってつくられる。この講義では、金属材料の塑性変形と各種塑性加工の基礎知識を習得する。
(JABEE学習・教育目標) 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:基礎工学・専門工学の習得◎ (JABEEキーワード) 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:塑性加工、曲げ、素材製造、弾性と塑性、眞応力と眞ひずみ、転位、降伏条件、トライボロジー、引張・圧縮・せん断応力とひずみ、応力解析(応力状態、応力成分) (前提となる基礎知識と習得後の展開) 本科目の履修前に、機械作成法、金属材料工学を履修しておくことが望ましい。本科目の習得後は、精密加工法を習得することが望ましい。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.[塑性加工とはなにか?] ■塑性加工のはたらき ■どのようなところ、目的で使われているか?
2.[塑性加工に用いられる材料(1)] ■塑性変形機構 ■弾性と塑性 3.[塑性加工に用いられる材料(2)] ■転位の運動 ■応力とひずみ 4.[塑性加工の基礎(1)] ■加工硬化 ■異方性 5.[塑性加工の基礎(2)] ■加工温度と塑性 ■加工速度と塑性 6.[塑性加工の種類(1)] ■せん断加工 ■曲げ加工 7.[塑性加工の種類(2)] ■深絞り加工 ■張り出し加工 ■スピニング加工 8.[塑性加工の種類(3)] ■鍛造加工(熱間鍛造、温間鍛造) 9.[塑性加工の種類(4)] ■鍛造加工(冷間鍛造) ■転造 10.[塑性加工の種類(5)] ■圧延加工 11.[塑性加工の種類(6)] ■押出し加工 ■引抜き加工 12.[加工と熱処理の組合せ] ■各種加工熱処理法 13.[塑性加工のトライボロジー(1)] ■摩擦、摩耗、潤滑 14.[塑性加工のトライボロジー(2)] ■工具、金型 15.[まとめ、学習成果の確認]
- <成績評価方法及び水準>
- 課題・レポート、期末試験で評価し、その60%以上で単位を認める。
5回以上の欠席は不可とする。
- <教科書>
- 川並高雄 他著『基礎塑性加工学(第2版)』 森北出版
- <参考書>
- 尾崎龍夫 他著 『機械製作法1-鋳造・変形加工・溶接-』 朝倉書店
- <オフィスアワー>
- 月曜日 14:30〜14:50. それ以外でもメール(at13271@ns.kogakuin.ac.jp)で約束の上,対応可。
- <学生へのメッセージ>
- 「身の回りのものが、どのようにつくられたのか?」を調べてみてください。塑性加工が関係しているものの多さに驚くはずです。それは、塑性加工が「ものづくり」にとって不可欠な加工法だからです。
- <備考>
- 「機械製作法」を履修していることが望ましい。
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