2012年度工学院大学 第2部建築学科

人間工学(Human Engineering)[3651]

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2単位
米村 俊一 非常勤講師

最終更新日 : 2012/12/14

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
(1)人間工学とは何かを知る
(2)人間特性に関する人間工学的な見方を知る
(3)人間特性に基づくシステム設計について知る

<授業計画及び準備学習>
第1回 ガイダンス/人間工学とは
・準備学習:身の回りの使いにくいモノの事例を探しておくこと。
第2回 人間の情報処理
・準備学習:前回の復習。モノが使いにくい原因が、視覚、聴覚、運動感覚、思考とどのように関係するのか考察すること。
第3回 人間の身体情報
・準備学習:前回の復習。椅子や机など日頃使っている道具で、使いやすい事例と、そうでない事例をあげ、その理由を人間の運動特性に照らして考察すること。
第4回 環境
・準備学習:前回の復習。自宅の部屋や学校の教室など、日頃使っている環境が、そこで行なう作業のやり易さとどのように関係するかを考察すること。
第5回 ヒューマン・マシン・システムの入出力系
・準備学習:前回の復習。情報を表示したり、または、情報を入力する様々な装置について、使いやすい事例、使いにくい事例をあげ、その理由を人間の身体特性に照らして考察すること。
第6回 人間の機能、行動、心理やユーザリクアイアメントを測る人間工学計測手法
・準備学習:前回の復習。例えば切符の券売機などのシステムを使いやすくするためには、人間の何を測定し、それを設計にどう活かせばよいのか考察すること。
第7回 データ処理、統計概論
・準備学習:前回の復習。基礎的な統計処理について学習すること。
第8回 ヒューマン・マシン・インタフェース(ハード系)の設計
・準備学習:前回の復習。オフィスワークや車の運転などを例にとり、一連の作業の流れと、その作業で用いる装置(ハードウェア)の使いやすさ・使いにくさとの関係について考察すること。
第9回 ヒューマン・マシン・インタフェース(ソフト系)のデザイン
・準備学習:前回の復習。オフィスワークや車の運転などを例にとり、一連の作業の流れと、その作業で用いるソフトウェアの使いやすさ・使いにくさとの関係について考察すること。
第10回 ユーザビリティの評価
・準備学習:前回の復習。情報を表示したり、または、情報を入力する様々な装置について、使いやすい事例、使いにくい事例をあげ、その原因を洗い出す方法について考察すること。
第11回 バリアフリーデザインとユニバーサルデサイン
・準備学習:前回の復習。日常生活の中で、高齢者や障害者に対して配慮している機器の事例(例えば、車椅子要のスロープなど)をあげ、その特徴について考察すること。
第12回 安全のデザイン
・準備学習:前回の復習。日常生活の中で、危険と感じた事例をあげ、その対策について考察すること。
第13回 人間工学に関連する領域
・準備学習:前回の復習。日常生活の中で使う情報通信機器について、使いやすい事例と、使いにくい事例をあげ、その理由を人間の運動特性に照らして考察すること。
第14回 人間工学の標準化
・準備学習:前回の復習。人間工学に関わる規格にはどのようなものがあるのか、調査すること。
第15回 まとめ
・準備学習:前回までの総復習。

<成績評価方法及び水準>
評価点を100点満点とし、出席点(授業への出席および授業時レポート)を60%、期末テスト点を40%とする。ただし、5回以上欠席した学生は履修放棄と見なし成績評価を行なわない。

<教科書>
山岡俊樹「人間工学講義」、武蔵野美術大学出版局、2003.

<参考書>
D.ノーマン、野島久雄(翻訳)「誰のためのデザイン」、新曜社、1990.
D.ノーマン、安村通晃、他(翻訳)「未来のモノのデザイン」、新曜社、2009.

<オフィスアワー>
授業後の30分間(水曜日、19:30〜20:00)

<学生へのメッセージ>
人間工学は、我々の生活に直接役立つ学問です。人間工学を通じて人間の心身特性を理解し、人間中心の創造的なエンジニアリングを学んで頂きたいと思います。

 

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