2012年度工学院大学 第2部建築学科

住居デザイン(Design of Dwelling House)[4604]

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2単位
谷口 宗彦 教授  
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最終更新日 : 2012/12/14

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
良い住まいとはどのような住まいを言うのか。居住空間の質とは何か。また都市の構成要素としての住居のありかたを考察し、すまいの環境全体をとおして住居デザインを学ぶ。またスケッチの重要性から、毎回講義に関係する素材のスケッチを共に練習することで、この講義終了時には必ずスケッチの上達が見られる。

<授業計画及び準備学習>
1.ガイダンス:「住居デザイン」を学ぶにあたっての心構え
2.建築・環境・デザインの定義、住まいと環境とデザインの関わり
3.建築を造る三つの方法、建築士と建築家・風土と歴史とすまい
4.敷地環境、方位と建物:関係建築計画と迷信・家相のはなし
5.住生活の内容:インテリアデザイン・エクステリアデザイン
6.住まいの基本寸法・動線と平面計画
7.各室の作り方1:玄関出入り口・居間食堂
8.各室の作り方2:台所・サニタリー・個室
9.住まいの構造:木造・RC造・鉄骨造・組積造とは
10.コートハウス・二世帯住宅:家族の成長と住まいの発展・過密都市に住む工夫 
11.高齢者・弱者のための住まい:バリアフリーの意義とその計画      
12.集合住宅のあり方               
13.住居全体の形と表情(諸国の住居デザイン例・最近の雑誌事例から…)      
14.都市居住と景観問題・住居デザインとその設計に関わる者の責任

■この講義内容等は、改善のために変更することもあります。

<成績評価方法及び水準>
期末試験は行わない。代わりに毎回授業の要約である「レジュメ」及び「各自の自習研究」や「質疑及び感想」をレポートにて提出。出席状況を加味して最終評価する。従って、原則として遅刻・欠席は出来ません。

<教科書>
「住まいづくりの本」谷口他著・日本建築士会連合会編(彰国社)

<参考書>
授業の中で随時紹介する。私自身の実務経験をとおして講義を行う。限られた講義時間の中で紹介するには限度があるため、教科書掲載の作品等は、全て下記谷口研究室ホームページ「WORK」に掲載済み。レジュメをまとめる際参考にすること。

<オフィスアワー>
講義の時間の前後、新宿校舎26階谷口研究室。質疑はレジュメのレポートの中で質問を受け、授業の際、回答します。谷口研究室ホームページのBBSなどでも質疑に応じます。

<学生へのメッセージ>
住宅の設計は、全ての設計行為の基礎であり、出発点となります。どのような小さな住まいであろうとも、日常生活における全ての人間行為が含まれ、生活者の心理を尊重して計画されなければならないからです。しかし、住まいの本当の住み心地は、美しい外観・内観写真だけでは分かりません。春夏秋冬を通して、皆さんは本当に住み心地の良い「住まい」とは何か…?を、まずしっかり学ぶべきです。住宅の設計がしっかり出来れば、大きな公共建築の設計も、スケール感を間違えなければ、充分可能と言えましょう。

<参考ホームページアドレス>
谷口研究室ホームページ:http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwd1022/

 

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