2012年度工学院大学 第2部情報通信メディア工学科
計算機構成論(Computer Architectures and Organization)[2G02]
2単位 吉田 和悦 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- マイクロコンピュータをテーマとしてコンピュータシステムの基本概念・アーキテクチャをアセンブリ言語によるプログラミングを通して学ぶ。以下に具体的な達成目標を示す。
(1) 2進法、16進法、負数の計算が出来ること、(2)コンピュータの基本構成・アーキテクチアを理解すること、(3)プロセッサの動作原理と命令の意味を理解すること、(4)アセンブリ言語を用いた簡単なプログラミングが出来ること。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 計算機システム入門:計算機の歴史
計算機の動作原理の概略を理解する。 2.数や記号、文字、記号の表現 準備学習:数の2進数表現、16進数表現について復習すること。特に負数と小数の扱いについて理 解しておくこと。 3.計算機回路の入門:論理関数と簡単化 準備学習:ブール代数の復習をすること。教科書の問4.11、4.12を解くこと。 4.組み合わせ回路:基本回路、代表的な組み合わせ回路 準備学習:問4.19と問4.22を解くこと。 5.記憶回路:フリップフロップ回路、半導体メモリの構成 準備学習:半導体メモリの記憶原理、アクセス法について理解すること。 6.順序回路:状態遷移図、代表的な順序回路例 準備学習:問4.39を解くこと。 7.計算機COMETのハードウエア構成、計算機の基本動作 準備学習:命令読み出し実行の流れをハードウエアの面から理解すること。 8.COMETの命令の概要:アドレス指定方式 準備学習:実効アドレスについて理解すること。 9. メモリー、データ転送用命令 10.算術、比較命令 11. スタック命令、サブルーチン用命令、マクロ命令 12. アセンブリ言語CASLによるプログラミング例 13. アセンブリ言語CASLによるプログラミング演習 問3.7〜問3.10を解くこと。 14.アセンブラの動作概要 準備学習:アセンブリ言語と機械語の関係を理解する。 15.学習成果の確認(試験)
- <成績評価方法及び水準>
- 基本的に定期試験で60点以上。
演習問題を宿題として課する。 時間に余裕があれば中間小テストを実施して加味する。
註:講義資料をKuportからダウンロードして、必ず予習・復習をしてください。
- <教科書>
- 入門計算機システム、伊藤秀男ほか(朝倉書店)
- <オフィスアワー>
- 木曜日 17:00〜18:00
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