| 2012年度工学院大学 情報学部情報デザイン学科
 
 テキスト商品学(Text Merchandising)[1D14] 2単位
 杉山 淳一 非常勤講師
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
  [ねらい]あらゆる商品の価値は、「おもしろい」または「役に立つ」のどちらか、あるいは両方である。文章も同じ。「おもしろい」文章、「役に立つ」文章には商品価値がある。つまり売れる。ただし、「面白い」「役に立つ」事柄を正しく伝える技術を必要とする。
 
 本講座では、プロのライターが用いる文章技術を伝授する。
 ライター養成講座ではない。しかし、論文、ビジネス文書の基本となる技術でもある。
 生涯にわたって有用な文章技術を極めよう。
 
 
 [達成目標]
 ・稚拙な表現を使わずに文章を作成する。
 ・著者の意図、知識を正確に表現する。
 ・読み手が誤解する隙を与えない文章を作成する。
 ・出版、電子出版におけるテキストの扱いを理解する。
 
<授業計画及び準備学習>
  1.ガイダンス 商品となるテキストとは何か。準備学習:義務教育の国語を復習せよ。
 2."文章の基本"を取り戻す
 準備学習:第1回の課題論文を提出
 3.常体と敬体―文末のコントロール
 準備学習:第2回の課題論文を提出
 4.文章のリズムと読点
 準備学習:第3回の課題論文を提出
 5.段落の設計
 準備学習:第4回の課題論文を提出
 6.短い文の効果 長い文の切り方
 準備学習:第5回の課題論文を提出
 7.くどいほど詳しく―指示語と代名詞の禁止
 準備学習:第6回の課題論文を提出
 8.文章記号―「」()の効果と使用法
 準備学習:第7回の課題論文を提出
 9.漢字とかなのバランス
 準備学習:第8回の課題論文を提出
 10.冗長表現の禁止
 準備学習:第9回の課題論文を提出
 11.語彙を増やす―文字数のコントロール
 準備学習:第10回の課題論文を提出
 12.テキストの商品化
 準備学習:第11回の課題論文を提出
 13.演習 メディアの文章を校正する
 準備学習:第12回の課題論文を提出
 14.演習 学友の論文を校正する
 準備学習:第13回の課題論文を提出
 15.表記ルールを作る
 準備学習:第14回の課題論文を提出
 第15回の作成した表記ルールを提出
 
<成績評価方法及び水準>
   各回に論文の提出を課す。提出期限は次回授業前週の金曜日まで。課題ごとに5〜20満点で採点し、累計60点以上を合格とする。
 文章制作においては課題に沿った調査や取材も必要となるため、期末試験は実施しない。それだけに内容の虚偽、事実誤認については厳しく減点する。
 盗用、著作権侵害が認められた場合は即時失格(受講停止)とする。
 
<教科書>
  なし
<参考書>
  講座内で指示する。雑誌、書籍、パンフレット、広告、あらゆるテキストが参考になる。流し読みに終わらせてはいけない。この文章はおもしろいか、役に立つか、考える癖をつけておこう。
<オフィスアワー>
  授業開始前後、教室または講師室で。
<学生へのメッセージ>
   課題の文章は日本語のみテキストファイルで受け付けます。キューポートで提出してください。書式については初回の授業で説明します。提出されたレポート課題のうち、いくつかを授業中に公開します。自分の文章を修正されることはとても恥ずかしく、悔しいものです。しかし、すべてのライターたちはその道を通ってきました。企画書を作る社会人も同様です。打ちのめされてもなお立ち上がってきた者こそ成功者です。がんばってください。
 
<参考ホームページアドレス>
  http://norari.net/stext/back_stext.php
   
 
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