| 2012年度工学院大学 情報学部情報デザイン学科
 
 ○情報デザイン序論(Overview of Information Design)[3446] 2単位
 椎塚 久雄 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
  現代社会における情報の役割として特に求められているスキル、それは「情報デザイン力」です。システム設計やプログラミングによる情報システムのデザイン、基本ソフトウェアを使って、情報を活用する技術、そしてコミュニケーション技術の要となる情報を分かりやすく伝える技術、これらの総合力が求められています。特に、最近はコミュニケーションを円滑に行う情報を伝える技術の重要性が増しています。そこに情報デザインを学ぶ意義があります。この授業では、これまで情報処理技術(システム設計・構築やプログラミング、基本ソフトの操作など)を根底におきつつ、高度情報利用社会において、誰もが情報の発信者となれる社会において、これまで以上に情報を「伝える・発信する」能力が要求される社会の要求に対応できる基礎的事項の修得を目的とする。
<授業計画及び準備学習>
  1.情報デザインと情報システムデザイン(まず、ここで学ぶ情報デザインの位置づけを情報システムのデザインも含めた観点から概観する。)
 2. 情報デザインとはなにか
 (人間中心的な情報デザイン/モノのデザインから体験のデザインへ/情報デザインの力)
 3. 情報デザインの過去、現在、未来
 (情報デザインの歴史/情報デザインの領域/情報デザインの手法)
 4. 情報デザインの活用
 (プロダクト/Web/ゲーム/グラフィックス/教育)
 5. 社会と情報デザイン
 (社会における情報デザインの役割/情報化社会とデザイン/ユニバーサルデザイン/安全とデザイン)/コンセプトデザインにおけるプロセス/実施デザインとライフサイクルにおけるプロセス)
 6.情報デザインプロセス(1)
 (デザインプロセスの概要/計画・情報収集と目標設定におけるプロセス)
 7.情報デザインプロセス(2)
 (ユーザ調査におけるプロセス/コンセプトデザインにおけるプロセス/実施デザインとライフサイクルにおけるプロセス)
 8.ユーザ調査のための手法(1)
 (ユーザ調査/インタビュー)
 9.ユーザ調査のための手法(2)
 (フィールドワーク/ファウンンドビヘイビア/ラピッドエスのグラフィー)
 10.コンセプトのための手法(1)
 (コンセプトデザイン/ペルソナ手法/シナリオ手法)
 11.コンセプトのための手法(2)
 (発想法/シャッフルディスカッション/フォロエッセイ・フォロダアリー)
 12.視覚化のための手法
 (構造の視覚化/情報の構造化/アイデアスケッチ)
 13.情報システムのデザインにおける情報デザインの応用
 (日々進化を遂げる情報システムへの情報デザインの応用について議論する。)
 14.情報デザインを必要とする工学システムについて
 (システムの安全性や使いやすさは、情報デザインが重要な役割を担っていることを議論する。)
 15.まとめ
 
<成績評価方法及び水準>
  期末試験、レポート及び授業態度(出席含む)の総合評価で60点以上を合格とする。毎回出席をとる。レポートはユニークで創造性・オリジナリティのあるものを作成すること。
<教科書>
  特に指定しない。必要に応じてKuportにて資料を配布する。
<参考書>
  情報デザインフォーラム編:情報デザインの教室、丸善株式会社
<オフィスアワー>
  質問などがある場合は、授業のときに申し出て下さい。その他相談事は、メールを下さい。メールアドレス:shiizuka@cc.kogakuin.ac.jp
<学生へのメッセージ>
  基本をしっかりマスターしてほしい。
   
 
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