2012年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科

ディペンダビリティ概論(Introduction to Dependability)[3E16]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
小野  諭 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2012/12/14

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
本講義では、人々が信頼し安心して使えるディペンダブルシステムの基礎概念とそれを支えるアプローチについて学ぶ。

<授業計画及び準備学習>

1. ディペンダビリティとは
 情報システムの分類
  企業情報システム
  安全クリティカルシステム
 システムトラブル事例
 ディペンダビリティ向上へのアプローチ

2. ディペンダビリティの基礎概念
 評価尺度:
  可用性、信頼性、拡張性、安全性
 ディペンダビリティへのリスク
 リスクへの対応手段
  冗長性と多様性を用いた対応手段
  その他のディペンダビリティ向上手段

3. 情報システムのディペンダビリティ向上技術
 情報システムの構成要素と主なリスク
 構成要素別の技術紹介
  ネットワークの可用性向上
  サーバの可用性向上と負荷分散
  データのエラー・災害からの保護

4. 情報システムの開発・運用プロセス
 事例研究: システムがダウンする理由
 開発・運用プロセスの重要性
 全般的配慮事項
 企画・要件定義・開発
 保守・運用
 障害対応と責任

5. 安全クリティカルシステム
 安全クリティカルシステムとは
 事例研究: 航空機航法システム
 安全性分析と評価
 安全性確保のための開発プロセス

<成績評価方法及び水準>
定期試験期間に試験を実施する。配布プリント、自筆ノート持ち込み可。
講義内容を理解し、簡単な課題に応用できるレベル。

<教科書>
資料を kuport にて電子配布する。
必要に応じて、印刷プリントを配布する。

<参考書>
講義の中で、適宜、参考となる資料を紹介する。

<オフィスアワー>
毎週木曜日2現
A1577 または、 B0530

<学生へのメッセージ>
以下の関連講義も、可能な限り受講してください。
1C13/1C15 セキュアシステム
4A08   Linux

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2012 Kogakuin University. All Rights Reserved.